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創出版: 2019年7月アーカイブ

篠田博之(『創』編集長)

定価:本体1500円+税 

ISBN 978-4-904795-58-3

 

皇室タブーを初めて正面から取り上げた衝撃の書!1961年、右翼少年による刺殺事件が出版界を恐怖に陥れ、深沢七郎さんの小説「風流夢譚」は封印された。その後50年を経て、封印は解かれつつあるのだが、果たして出版界は皇室タブーの呪縛から逃れられているのだろうか。皇室を扱った表現がその後も回収や差し替えにあっている現実をたどることで何が見えてくるのか。改元と天皇の代替わりが単なるお祭り騒ぎだけで終わろうとしている現在、象徴天皇制とは何なのか、改めて考えてみたい。

 全国各地で話題になって上映が拡大するなど、大きな反響を呼んでいる慰安婦論争を扱ったドキュメンタリー映画『主戦場』だが、2019年6月19日、上映中止を求める提訴がなされる事態となった。出演者のうち藤岡信勝、ケント・ギルバート、トニー・マラーノ、藤木俊一、山本優美子の5氏が上映中止を求めてデザキ監督と配給会社の東風を提訴。提訴当日、藤岡信勝、藤木俊一、山本優美子の3氏が司法クラブで会見した。

 日本ではタブーになっていると言ってもよい慰安婦問題をテーマにした映画『主戦場』が話題になっている。4月下旬公開からしばらくは映画館が立ち見状態で、上映館が全国に広がった。 その後、5月30日に、この映画に出演した藤岡信勝、藤木俊一、山本優美子の3氏が記者会見を行い、映画を批判。ケント・ギルバート、櫻井よしこ、加瀬英明、トニー・マラーノ氏ら7人による共同声明「映画『主戦場』の上映差し止めを求める」が発表された。