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植松被告の精神鑑定が異例の延長に

 相模原障害者殺傷事件の植松聖被告の精神鑑定が異例の延長という事態に至っている。身柄を立川拘置所に移送して3月から行われていた鑑定は、7月第2週に数日間にわたる都内松沢病院での様々な検査を経て、7月中に終わる予定だった。それが8月に入っても問診が続けられ、延長となっているのだ。最終的にくだすべき診断内容について、精神科医がこれは簡単ではないという判断をしているためのようだ。

 

最近は雑誌ジャーナリズムの力が落ちたのか、7月のオウム死刑囚の刑執行という多くの人が関心を持っているテーマについて、きちんとした特集を掲げている雑誌が週刊誌を含めてほとんど見当たらないのが寂しい限りです。『創』はもちろん総力特集でこのテーマを取り上げています。安田好弘弁護士の話や新實智光元死刑囚の妻のメッセージは7月27日の集会での内容をまとめたものですが、金曜夜の集会内容を土日でまとめて月曜に校了という力業でした。

『開けられたパンドラの箱』が大きな反響を呼び、アマゾンなどで品切れが続いています。申し訳ありません。7月27日から増刷分が出荷されるので、品切れ状態は緩和されると思います。リアル書店の場合も、配本が少なかったお店は品切れですが、配本の多かった大型書店はまだ在庫がありますので、購入できると思います。どうぞよろしくお願いします。

 

たくさんの問い合わせをいただいている新刊『開けられたパンドラの箱 やまゆり園障害者殺傷事件』ですが、本自体はできていますが、書店発売は7月21日になります。書店流通が混んでいるためですが、問い合わせが多いため先行販売を行うことにしました。早めに入手したい方は、下記のようにして手続きしてください。

1、創出版ホームページより購入

 下の単行本案内の購入ボタンをクリックすると、購入ページに行けます。そこから申し込んでカードないし振り込み決済してください。入金を確認しだい、すぐに弊社より本を郵送します。2~3日中にお手元に届きます。

2、アマゾンより購入

 アマゾンにて既に購入可能になっており、7月18日から発送が始まります。

 以上ふたつのどちらかで購入手続きをお願いします。詳しい目次も紹介します。

20180707155103125_0001.tifのサムネイル画像月刊『創』8月号は、7日が流通の休配日にあたるため、9日発売になります。あしからずご了承ください。前号7月号が8日まで書店店頭にありますが、この号で、死刑が執行された松本智津夫元死刑囚の娘・麗華さんが、オウム死刑囚移送を機に父についてどう思うのか心情を綴った手記を書いています。今回の執行でマスコミが彼女に取材を求めて押し掛けたようですが、本人の心情はこの手記に書かれています。ぜひご覧ください。

 6月21日、NHKの夜9時のニュースで、この2年間、月刊誌『創』に掲載されてきた相模原事件についての記事が書籍としてまとめられ刊行予定だとして、それをめぐって出版中止を求める声や出すべきだという意見などいろいろな反響が起きていることが報じられた。もちろん書籍刊行は、社会に問題提起を行うことだから、それについて賛否の議論が起こることは当然だ。ただ問題は、これがまだ本が形にもなっていない時点でのことであることだ。『創』編集部のコメントも報じ、バランスをとろうとしたことは窺えるが、やめるべきだという意見が出版前に報じられることで、どんな影響が及ばされるかは想像がつく。元少年Aの『絶歌』をイメージする人も多いのだが、全く違うこととお伝えしておきたい。

 

 是枝裕和監督がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したことに対して国が「祝意」を示し顕彰しようとしたのを、本人が「辞退」したとして話題になっている。久々に拍手もののニュースだった。是枝さんは6月7日、ブログでこんなふうに書いた。

《映画がかつて、「国益」や「国策」と一体化し、大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば、大げさなようですがこのような「平時」においても公権力(それが保守でもリベラルでも)とは潔く距離を保つというのが正しい振る舞いなのではないかと考えています。》

 

 松本智津夫元教祖を始めとするオウム死刑囚への刑の執行が早ければ通常国会閉会後に行われるのではないかというので、様々な動きが出ている。きっかけは3月14日に死刑囚のうち7名が東京拘置所から各地の拘置所へ移送されたことだが、来年は天皇代替わりの年なので執行は今年中、しかも政治日程など諸事情を考えると、通常国会閉会後。今後、法相の外遊などの予定もあるので、その前にとなると、執行は6月中にもあるのではないかとも言われている。

 前回アップした「懲役13年の性犯罪者が体験を語った刑務所の治療プログラム」という記事に予想を超えるアクセスがあった。性犯罪を犯した側のこういう実態はこれまでほとんど知られていない。ぜひ読んでいただきたいと思う。

 さて、そのうえで今回、性犯罪被害者の話を取り上げよう。被害者側の深刻な実態もあわせて考えなければならないと思うからだ。

 2018年4月26日に謝罪会見が行われたTOKIOの山口達也さんの強制わいせつ事件の報道で、性犯罪をめぐって2017年に刑法が改正されたことがたびたび言及されている。「親告罪」規定がなくなったので、被害者の告訴がなくても起訴はできる。性犯罪に対しては厳罰化の流れができつつあるというわけだ。

  性犯罪の厳罰化は、時代の流れに即したものだろう。そのことに異議はないが、ただこの間の法改正をめぐる議論で、目を向けるべき問題があまり取り上げられないことが気になった。