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2010年5月アーカイブ

 先日5月16日にテレビ朝日系で放送された「ザ・スクープ!スペシャル」の三井環元大阪高検公安部長についての特集の動画が、テレビ朝日のホームページで公開されています。たぶん数日すると見られなくなってしまうので、ぜひアクセスしてください。 http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/update/toppage/100516_10.html#movie  

 前にも書いた通り、2002年の4~5月、本当ならこの番組で三井さんが現職のまま検察裏金問題を告発しようとしたのですが、その収録の朝に口封じ逮捕されたものです。三井さんは出所後、これからも検察との闘いを続けると宣言しており、今回の放送はそのリベンジの意味を持っていました。番組の中で、三井さんの検察バッジが出てくるのですが、三井さんは検事の資格をはく奪されてからも、それに納得せず、いまだにバッジを保持しています。今回の番組は約30分くらいに三井さんの闘いをまとめたわかりやすいものでした。日曜日の放送を見逃した人はぜひ見て下さい。

 ちなみに先週、三井さんの新刊『検察との闘い』も発売されています。発売直後にアマゾンでは注文が殺到して在庫切れになったのですが、すぐに自分の持っている中古をオークションに出した人がいて、2倍近い価格で取引されてましたが、いや商魂たくましい人がいるものだ。だってまだ新刊だから書店にたくさんあるんだから、こんな高い中古を買う必要はありません。比較的大手の書店には置いてありますので、書店でお買い求め下さい。アマゾンも近々追加分が入荷されます。

 2002年4月に検察裏金を内部告発しようとしてテレビ収録の朝に口封じ逮捕された三井環元大阪高検公安部長の逆襲が始まりつつある。その逮捕の日に予定していたのはテレ朝系「ザ・スクープ」で、鳥越俊太郎さんのインタビューだったのだが、未遂に終わったその放送が8年ぶりに実現する。この1月に出所後、三井さんも番組スタッフも、何とかしてそのリベンジを、と準備してきたのだが、それが5月16日(日)午後2時から放送されるのだ。必見ですよ、これは。 http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/
 そこでも紹介されると思うが、三井さんの新刊『検察との闘い』も昨日からきょうにかけて書店に並んでいる。三井さんの獄中連載や、初めて明かす検察内部の確執など、興味深い内容で、「ザ・ジャーナル」でも話題になった2月26日の検察批判のシンポジウムも収録されている。
 三井さん自身、口にしているように、検察裏金問題に火をつけるチャンスは今をおいてなく、「この機会に闘わなければこれまでの闘いが無駄になる」。いわばこれは、三井さんの検察へ向けての最後の闘いだ。
 三井環さんの新刊『検察との闘い』の詳しい内容はこちらを参照。
http://www.tsukuru.co.jp/books/2010/05/post-31.html
 ぜひご購入ください。

アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した「ザ・コーヴ」の日本での上映中止騒動については以前書いたが(こちら)、これを「反日映画」と非難して上映中止を求める右派団体と配給側の攻防戦は熾烈さを増しており、6月下旬公開をめぐっては予断を許さぬ状況となっている。

ただ今回は、2年前の映画「靖国」の時のように、見えない影に怯えて映画館が続々と中止に踏み切るという事態は避けたいという声が、興行界にも起きている。


sub_01.jpg一方、映画の作品としての評価については7日発売の月刊『創』6月号で森達也、綿井健陽、想田和弘、是枝裕和という第一線の監督や作家らが座談会や見解表明を行っている。森さんと綿井さんは映画を評価し、想田さんと是枝さんは否定的だ。しかも想田さんと是枝さんの批判は相当に手厳しい。

(C) OCEANIC PRESERVATION SOCIETY. ALL RIGHTS RESERVED.


どんな表現であれ、こんなふうに賛否両論で議論を交わすことが大切で、上映中止というのは、議論をする機会そのものもなくしてしまうことになる。そういう考えから、月刊『創』編集部では、映画を実際に見て、それについて議論する会を催すことにした。

できればこの映画で非難されている和歌山県太地町関係者の声も、当日参加が困難ならビデオメッセージという形ででも紹介できないかと考えている。

討論のテーマは、ドキュメンタリー映画としての方法論、イルカ漁ないし日本の捕鯨問題、そして上映中止騒動についてだ。今のところシンポジウムの出演者は以下の面々だ。

森達也(作家、監督。オウムを撮った映画「A」で知られる) 
綿井健陽(イラク戦争報道で知られる映像ジャーナリスト)
坂野正人(カメラマン・ディレクター。イルカの問題に詳しい)
鈴木邦男(一水会顧問。新右翼の論客)
司会:篠田博之(『創』編集長)

日時:6月9日(水) 18時20分開場 18時40分開演 21時半終了
映画「ザ・コーヴ」上映(90分)の後、シンポジウムだ。
会場: なかのゼロ・小ホール
(定員550名)
参加費:1000円

確実に座席を確保したい人はローソンにてチケットを購入してほしい。
購入の際に必要なLコードは 37359 (5月10日~販売開始)

ローソンチケットの購入方法はこちら


当日精算希望の方は、弊社HPの申込みフォームから予約してほしい。

但し、こちらは満席になり次第締め切り、以降の方はキャンセル待ちとなるため、100%座席が確保できるわけではない。ローソンケットが多数売れると当日枠も狭くなる。但し、同じ当日精算でも予約をしていない全くの飛び込みの人よりは入場が優先されるし、予約多数でキャンセル待ちになるか、当日入れそうかなど、メールで事前に連絡を送る予定にしている。

確実に座席を確保したい人はローソンチケットを購入してほしい。


では、多くの方々の入場をお待ちしています。