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TOP: 2018年1月アーカイブ

シンポジウム「『忖度』が奪う表現の自由」

主催 一般社団法人日本ペンクラブ 

http://japanpen.or.jp/

日時 2018年1月31日(水)

(午後6時20分開場)午後6時40分開演 午後9時終演予定 参加費 1000円

1月16日に芥川賞と直木賞の選考会が行われるが、昨年末に話題になったのは、人気バンド「SEKAI NO OWARI」の藤崎彩織さんが何と直木賞にノミネートされたことだ。彼女にとってはデビュー作で、実力派作家とのお墨付きとなる直木賞にいきなりノミネートされたことは文学関係者にとっても驚きだったようだ。

 20171227日に発売された『週刊文春』『週刊刊新潮』1月4・11日合併号のトップ記事「貴乃花激白」「貴乃花が本誌に激白!白鵬の正体」、そして2018年1月5日発売の『フライデー』1月19日号「貴乃花激白5時間!『相撲協会は潰れたほうがいい』」が不可解だ。どうも明かされていない事情があるとしか思えない。

 

 2018年1月5日、マガジンハウス刊『漫画 君たちはどう生きるか』に増刷がかかり100万部を突破した。この本は80年も前に吉野源三郎によって書かれたもの。当時は、日本は治安維持法下にあり、吉野は同法によって逮捕投獄され、執行猶予で釈放された時にこの本を書いた。監視下に置かれていたため、児童書の体裁を借りて世に訴えたのが同書だった。そして、その本が今こんなにも売れているのは、今の日本社会の重苦しい雰囲気という社会背景を抜きには語れない。

 2018年1月3日付のスポーツ紙には「紅白40%割れ」(スポーツ報知)「安室でも39・4%」(日刊スポーツ)などの見出しが躍った。当初は出演を辞退していた安室奈美恵を何とか口説き落とし、様々なニュース性ある話題を盛り込んで2017年末の紅白歌合戦は盤石と言われていたのだが、ふたをあけてみると安室出演で盛り上がったはずの第2部の視聴率が39・4%(関東地区/ビデオリサーチ調べ、以下同)。この数字は何と歴代ワースト3位だという。関係者は相当なショックを受けたに違いない。スポーツ紙が大きな見出しで報じたように、これはテレビ・芸能関係者にとっても衝撃だったはずだ。