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2008年9月アーカイブ

 5月の石巻での逮捕もあるので「再逮捕」としたけれど、渡辺監督の場合、以前から何度も逮捕されているので、逮捕も再逮捕もあまり意味はないかも。
 しかし、この監督のタフなところには感心する。釈放後、すぐに向かったのが金沢。そこで金沢映画祭が開かれ、「天皇伝説」を上映。主催者側は覆面上映にしたのだが、それでは満足しない監督は、早めに地元に乗り込んで街頭に再びポスター張り。今度は上映中止にはならず無事上映されたのだが、東京での騒動は全国に知れ渡っているようで、地元の右翼が上映に抗議する電話を会場側に入れてきたという。

 これで結局、「天皇伝説」を上映できたのは監督の地元・福島とこの金沢映画祭のみ。福島は小さい規模だったし、金沢も限定された客だから、監督のイメージする本格的な上映はまだできていないわけだ。度重なる逮捕にも全くめげることのない監督は、金沢映画祭から戻るや即座に横浜など首都圏で10くらいの公民館などに会場申請を行った。この間の報道により、会場側が使用取り消しに動く可能性はあるのだが、監督は一歩もひかない構えだ。使用拒否の連絡があったらすぐに裁判所に訴えるために申請用紙を常に持ち歩いている。

渡辺文樹 018.JPG 写真はその渡辺監督が9月16日に『創』編集部を訪れた時のもの。この日から精力的にあちこちを回って会場申請を行い、この10月に次のリベンジを、というのが監督の望みだ。
 さてその申請先だが、近々このブログで公開しようかと思うが、あまり早く公開すると右翼団体が動き出すので、機会を見て、ということにしよう。それぞれの会場付近の街には公開1週間前から、監督自ら作成した原色のポスターが至るところに張り出されることになるから、それを見かけた人はぜひ期待してほしい。渡辺監督の体を張った闘い、いよいよ本格化する。

 なお一連の逮捕事件については、東京新聞に書いた後、朝日ニュースター「痛快!おんな組」でも私の「篠田の目」というコーナーをさいて取り上げた。渡辺監督をあまり「言論の自由」云々と政治的文脈で語るのはそぐわないと思って、彼の映画のスタイルを話題にしたのだが、トークの相手が辛淑玉(しん・すご)さんや中山千夏さん、永六輔さんら異色の人なもので、ちょっと盛り上がりすぎて、ふざけすぎとお叱りを受けるかも。でも、今回の公安の無茶苦茶なやり方と渡辺監督の攻防戦には、怒りを通り越して思わず笑ってしまうしかない。「花男」はないが、まさに「ありえないっつーの」。
 ちなみにこの放送は土曜夜10時からと、週明けにも何回か流れる予定。このコーナー以外にも、狭山事件の石川さんの妻とか、橋田信介さんの妻とか、すごいゲストで、この回は見応えある内容なので、朝日ニュースターが見られる人にはお薦めだ! と書いたら局側から「痛快!おんな組」の放送日時を送ってきたので紹介しておこう。(篠田博之)
初回放送 9月20日(土) 22時00分~23時55分
リピート  9月21日(日)  3時00分~4時55分
                 16時00分~17時55分
         24日(水) 22時00分~23時55分
         25日(木)  3時00分~4時55分
                14時00分~15時55分       

 9月11日、渡辺文樹監督が都内で逮捕されたことはニュースで報じられ、ネットでも話題になっているが、この種の公安事件は大手マスコミの報道を見ただけではほとんど真相がわからない。

 天皇タブーがらみというこういう話を詳しく報じられるのは、いまや『創』くらいになってしまった。次号11月号(10月7日発売)で詳しく報じるが、ここで現時点でわかっていることがらだけでも書いておこう。

渡辺文樹 021.JPGのサムネール画像
 今回の逮捕も新聞はベタ記事だが、前回、5月の逮捕と比べて違ったのは、渡辺監督が天皇制批判の映画を作り、それがこの逮捕と関わっていることが報じられたことだ。テレビで逮捕を比較的大きく報道したTBSが放送前に『創』に取材をかけていることからもわかるように、発売中の月刊『創』9・10月号が渡辺監督のロングインタビューを掲載していたのが影響したのは確かだろう。前回の逮捕では新聞は警察発表だけを報じたため、渡辺監督は単なる詐欺犯にされてしまった。今回も逮捕容疑はポスターを無断で掲示した軽犯罪法違反だが、それだけを報じても真相は全くわからない。実際、11日早朝4時過ぎに監督は妻と一緒のところを公安2課の刑事に逮捕されたのだが、こんな時間にたまたま公安が街を歩いているわけはなく、前日から監督は「行動確認」つまり公安の尾行を受けていたのだった。

 誕生パーティーの報告を早くしてくれとファンから催促を受けて、そろそろと思っているうちに怪ブログ騒動(偽ブログと表現したら、いや本人は田代を名乗ったわけでないという声もあるようなので)が起きてしまって、まあ、これも目くじらたてるほどのことでないでしょう。田代さん本人も「暇な人もいるもんだねえ」と呆れてましたが。一件落着。

    マーシー03.JPG 遅ればせながら8月31日の阿佐ヶ谷ロフトの様子を報告します。夜7時から開始したのですが、今回もテレビ各局から取材依頼が入っていたのを一応お断りとしたため、混乱はありませんでした。もちろん会場は満席で、今回も九州や青森から駆けつけた人たちもいました。

 

 

 

 

 

 

マーシー01.JPG 最初に簡単なトークをした後、誕生ケーキの登場にハッピバースデイの唱和。会場が一気に盛り上がる中で、プレゼントを持ち寄った人たちに、直接本人に渡してもらうことにし、御礼にサイン入り色紙を渡す、しかもついでに田代さんの思い出を一言語ってもらうとしたところ、たちまち会場に長蛇の列が。しかも、「プレゼントは持ってきてないけど、さっき買った野菜をあげたい」とかいう人もいて、妙な盛り上がり。田代さんは受け取ったプレゼントを開けていったのですが、なかには凝った小道具、ギャグになったものもあって、このへんが田代パーティーならでは。最高だったのは、前回「田代ブロック」を作ってきた青森のファンの人で、パソコンで作りこんできたという小道具でしたが、これがすごい! この人、本職がコンピュータ関係らしく、そのプロ作ったモノ。近々公開します。

 

 

マーシー04.JPG その後、田代まさしのそっくりさんを長年務める「田代まねし」さんが登壇し、本物とそっくりさんの2人並んでの爆笑トーク。田代まさしのそっくりさんは全国に何人もいるとのことです。  

 

 

 

 

 

 

マーシー02.JPGのサムネール画像 その後は、YOUTUBE上の田代さんの映像を映しながら、本人がコメントするという企画。中には田代さん本人も初めて見るという映像もあったりしました。  

 

 

 

 

 

マーシー05.JPG 途中で休憩20分をとり、その間にサイン会ということにしたのですが、これがまたとんでもない長蛇の列。結局、田代さんはほとんど休むまもなく、後半は会場のファンとのやりとり。昔からのファンがたくさん来ていて、「マーシーが逮捕された時はさすがに動揺はしたけれど」など熱い会話が続きました。  

 

 


 

  その夜は、田代さんの妹夫婦や関係者も楽屋に来ていて、その後身内だけで食事の予定になっていたのですが、トークライブがなかなか終わらず、結局、ロフトを出てレストランに向かったのは22時をかなり回ってから。ご迷惑をおかけしました。

 

林.jpg会場には和歌山カレー事件の林眞須美さんからの祝電も届いていて、「田代さんは、なんでオレの誕生日を知ってるの?」と驚いてましたが、これは単純な理由で、眞須美さんは『創』を読んでますから。で、本当は田代さんの息子さんからのメールか祝電も期待していて、最後まで待ったのですが、とうとう来ませんでした。  

  ライブ終了間際、ファンたちから、「田代まさしを応援する会を作るべきだ」「せめて連絡がつくようにしてほしい」と強い要望があり、近々ブログを開設することに。当日も「ぜひ何かあったら知らせてほしい」と、大勢の人がメルアドを残していきました。アメリカからも田代さん宛てにファンからのメールも届いており、年内にもう一度ライブを行うことを決めてイベントを終了。次回のイベントは決まり次第、近々オープン予定のブログでお知らせする予定!

 驚きましたね。ライブドアニュースにも載りましたが、田代まさしさんを装った人物が自分のブログを立ち上げ、話題になってますが、これ全くの偽者です。ファンから問い合わせがあったのでさっき田代さん本人に聞いたら、本人もびっくりしてました。悪質だとファンも怒っています。しかし、サイトの管理人は確認もせずにこういうのを放置しておくんでしょうかね。信じがたいことですが。

 ちなみにホンモノの方は現在、ブログの立ち上げを準備中。まもなくホンモノのブログが公開されるはずです。また先月末の誕生パーティーの動画も間もなくアップします。ファンの人たちからプレゼントを直接手渡しで、と言ったとたん、長蛇の列となり、なかには便乗してその日たまたま八百屋で買ったというピーマンだったかを、これプレゼントですと言って渡して握手を交わしていた人も。楽屋はプレゼントの山となりました。なかには又しても青森から来たファンでしたが、パソコンで作ったという田代ネタの小道具を渡してましたが、これがものすごくうまくできていて、もったいないのでこれも公開することにします。
 またあの和歌山カレー事件の林真須美さんからの誕生カードも届き、田代さんも驚いてましたが、これも公開しましょう。楽しみにしてね。

 でもこの日、田代さんは50~60枚のサインをひたすら書き続けました。大変だったはず。
 お疲れさん。ファンにとっては最高のイベントになったはずです。