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編集長の目

コラム「編集長の目」第37回・文春訪問

 以前からお知らせしていた文藝春秋訪問だが、希望者が殺到し、結局100人もの大量参加となった。文春側の厚意で、50人ずつ2組に分けて3月2日に実施したが、普段は入ることのできない『ナンバー』や『週刊文春』の編集室にまで入って見学し、説明を受けるという、編集志望者には大変ありがたい企画だった。案内してくれたのは木俣さんという文春の編集幹部で、こんな贅沢な機会はめったにないのだが、驚いたのは当日、遅刻してくる学生が何人もいたことだ。ここまでの機会を与えられながら遅刻というのは、社会人なら考えられないことで、該当者には大バカ者と喝を入れたい。
『マス読』がセットしてマスコミ人と学生の会食といった企画もこれまであったが、必ず遅刻してくる人がいるうえに、中には会食の予約までしているのに無断欠席する人もいる。

 こういう学生気質は、就職活動を機に改めてほしい。本番の試験に遅刻する人も毎年珍しくないのだが、自分の一生に関わるような時に、それはいくら何でもまずい。最近創出版から発売された『広告業界就職のススメ。』には、業界の話だけでなく、就職活動で留意すべきこともたくさん載っており、グループでOB訪問した時に気をつけるべきこととかが書かれている。ぜひ読んで参考にしてほしい。

 OB訪問を強く希望され、忙しい時間を無理にあけたら、当日になって変更の電話をしてくるとか、ドタキャンしてきたとかとんでもない学生がいる、といった話が毎年、業界人の間で語り草になる。もちろん遅刻やドタキャンの学生は少数なのだが、そういう迷惑をかける人が少数でもいると、グループでの会社訪問といった企画そのものが今後できなくなる恐れもある。こういうのはマスコミに限らず社会人として最低限のマナーに属する事柄だ。ぜひ注意していただきたい。  

 今回は最近の新聞社の試験における模擬取材の動向といった話を書こうと思っていたのだが、長くなったので、それは次回にしよう。 
                             (篠田)

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