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篠田博之の「週刊誌を読む」

裏カジノスキャンダルの報じられなかった裏事情

 四月八日に突如会見を開いて違法カジノに出入りしていたことを謝罪したバドミントンの田児賢一・桃田賢斗両選手については、日本バドミントン協会が十一日に厳しい処分を発表。一件落着かと思いきや、週刊誌にその後次々と桃田選手のプライベートな写真が掲載されている。同時にこの騒動の背景も少し明らかになった。

 『週刊新潮』4月21日号によると、発端は三月三十日、インド遠征中の桃田選手の携帯に突然、電話がかかってきたことだという。「あなたは違法な会員制の店に通っていましたよね。女性と一緒に写っている写真も見ましたよ。よろしければ一度、お会いして話しませんか」。そういう内容だった。

 『週刊新潮』は今回、取材によって、その電話をかけた人物に接触。桃田選手を脅迫したのかと質すと、この人物は「とんでもない!」と否定。そしてこう説明したという。

 「発端は、昨年末に

"田児選手が錦糸町の闇カジノで遊んでいた"という情報を知人のフリーライターが掴んできたことです。私は取材に協力するつもりで事情に明るそうな関係者を当たってみました。すると、田児選出と一緒に桃田選手がカジノに出入りしていたことに加え、界隈の飲食店で乱痴気騒ぎしている写真も目にしたんです」

 そして、この人物は桃田選手に電話したのだが、「その日のうちに、私の電話を巡って警察が動いているらしいという情報を耳にした」という。恐らく桃田選手側も恐喝の可能性を考えて関係者に相談し、結果的に謝罪会見を開くことになったのだろう。

 前述の話に出てきた写真が、今回『週刊新潮』『アサヒ芸能』『フライデー』などに掲載されたものだ。スナックのママと桃田選手が酔っぱらって抱擁したりしている写真だ。『フライデー』4月29日号によると、ママには目をかけていた暴力団組長がおり、写真は店の関係者から流出したのだという。

 恐喝でなく取材だったのなら、そのフリーライターが名乗り出て真相を語ってほしいものだが、ともあれ、突然の会見から処分発表と事態が一気に動いた背景にはそういう事情があったらしい。

(月刊『創』編集長・篠田博之)

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