トップ> 篠田博之の「週刊誌を読む」 >小沢一郎・元民主党代表をめぐる裁判で評価真っ二つ

篠田博之の「週刊誌を読む」

小沢一郎・元民主党代表をめぐる裁判で評価真っ二つ

 小沢一郎・元民主党代表をめぐる裁判ほど評価が真っ二つに分かれる問題も珍しい。週刊誌では『週刊朝日』『週刊ポスト』の2誌が、これは仕組まれた裁判だとして、検察批判を展開している。

「無罪でも黒に近いグレー」などと判決後も小沢氏を批判する報道に対しても、その2誌は強く批判。『週刊ポスト』5月18日号は「『小沢一郎は無罪でも消えろ』暴走検察と併走する巨大メディアの大罪」と題して、激しいメディア批判を展開している。

一方、『週刊文春』は、長らく『週刊現代』で小沢批判を書いてきたフリーの松田賢哉氏を起用し、判決直前の5月3・10日号に「小沢一郎に隠し子がいた!」というスキャンダルをぶちあげた。前出『週刊ポスト』がこのスキャンダル報道を「大誤報」と非難するなど、週刊誌同士のバトルも起きている。

 「反小沢」対「親小沢」と書くと、いささか単純化しすぎだが、メディア同士の小沢論争もまだ続きそうだ。

 さて芸能マスコミで最近話題を独占しているのは俳優・塩谷瞬氏の「二股愛」騒動だ。『フライデー』5月4日号が熱愛デートを報じたのがきっかけで、複数の女性との交際が発覚。塩谷氏がテレビで涙の謝罪会見を行うシーンをワイドショーが大きく取り上げた。

しかも、連休明けの『フライデー』5月25日号などを見ると、二股どころか「第3、第4の女」が登場。まだ騒動は続いている。

この騒動で囁かれているのが、2005年公開の映画「パッチギ!」はすごかった、

という話だ。沢尻エリカ、高岡蒼佑、塩谷瞬と、主な出演者が次々とスキャンダルで話題になっているからだ。

なかでもすごいのが高岡蒼佑氏だ。昨年、ツイッターでフジテレビの韓流ドラマ批判をつぶやいたのが大規模デモを引き起こし、年末に女優の宮崎あおい氏と離婚したが、別れた妻を非難するつぶやきを今もツイッターでやっているとして、週刊誌で話題にされているのだ。

でも先日、高岡氏を秋公開の映画に起用した若松孝二監督に話を聞いたら、「そのくらいクセのある方が役者としては面白いんだ」と言っていた。そういうものなのか。

(月刊『創』編集長・篠田博之)

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 小沢一郎・元民主党代表をめぐる裁判で評価真っ二つ

このブログ記事に対するトラックバックURL: