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篠田博之の「週刊誌を読む」

雅子妃バッシングへの東宮職医師団の批判に週刊誌側が反論

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 十二月九日の雅子妃の誕生日へ向けて発表された東宮職医師団の「見解」が波紋を広げている。週刊誌の雅子妃バッシングに対して「憤りを覚える」と批判したことに、週刊誌が反論しているのだ。

 「雅子さまが誕生日に見せた悲しき"怒り"」(週刊朝日)「医師団の『週刊誌報道批判』他人のせいにするな」(週刊文春)「雅子さまを他罰感情で支配する『聞きなれぬ病』」(週刊新潮)「雅子妃48歳誕生日の反撃!『週刊誌批判の裏側』」(フライデー)等々。

 トーンは様々だが、『週刊文春』1222日号の見出し「他人のせいにするな」が、週刊誌の基本的見解のようだ。『週刊朝日』の記事にこういうコメントが載っている。「医師としての責任には一行も触れず、公務復帰できないのは報道のせいだと言うのは、責任転嫁でしかありません」

気になるのは、この匿名コメントの主が「宮内庁関係者」となっていることだ。

 前出『週刊文春』は反論記事と別に、皇室に詳しいジャーナリスト友納尚子さんの署名記事を載せているのだが、医師団見解についての分析が興味深い。見解の中に「誤った情報に基づく報道が、関係者とされる人物の発言の引用を含めてなされている」という一節があるのだが、これは「"周囲の関係者"に、ご病状への理解を求めたものだ」という。皇室関係者の間にも雅子妃の病状を理解していない者がいることを医師団が重く受け止めているというわけだ。

 そもそも雅子妃自身は週刊誌の記事をどの程度読んでいるのだろうか。友納さんの記事に宮内庁関係者のこういうコメントがある。「雅子妃殿下は、これまで御身体に障るので、あまり活字を読まれなかったそうですが、ご回復とともに新聞を毎日読まれるようになっています。すると、掲載された週刊誌の広告に目がいくこともあり、記事のタイトルなどから内容をお知りになるようです」

この間の雅子妃側の反応を見ると、週刊誌のバッシングの中身を把握していることは間違いない。毎週のように叩かれては精神的にへこむのも無理はないと思うが、この応酬、今後どうなるのか。

(月刊『創』編集長・篠田博之)

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