篠田博之の「週刊誌を読む」
紀子妃に対して突如出てきた異例のバッシング報道
このところ気になるのが、週刊誌の秋篠宮家、特に紀子妃に対するバッシングとも言えるような報道だ。
発端は『週刊新潮』8月11・18日号。「侍女長がノイローゼで出勤不能 秋篠宮家『紀子妃殿下』氷のごときミーティング」。昨年十一月の侍女長退任について、紀子妃が厳しく接しすぎたのが一因ではという見方があることを書いたものだ。
ただ十分な裏がとれなかったのか、記事全体が曖昧で、わかりにくいものだった。だから、これ一本で終わっていればさほど話題にはならなかったかもしれない。
だが『週刊文春』8月25日号が「紀子さまの憂欝、雅子さまのハツラツ」という記事で追い打ちをかけた。秋篠宮家では十年以上務めた調理師も退任、「宮内庁職員や皇宮警察の中に『配属されるなら、秋篠宮家よりも東宮家のほうがいい』と洩らす人間が増えている」というのだ。
この段階で女性週刊誌がこれらの報道について取り上げ始めた。「『結果』を残す――紀子さまがなぜ"悪者"に?」(週刊女性9月13日号)「秋篠宮家職員たちが続々と退職!心痛める『紀子さまの孤立』」(女性自身9月13日号)。前述した二つの記事を紹介し、心配してみせるという内容だが、結果的には話題を増幅することになった。
さらに『週刊文春』は9月22日号に「紀子さま45歳 秋篠宮家をウラで牛耳る『3人の側近』」という記事を掲載。秋篠宮家に仕える職員が次々と辞めているとして、こう書いている。「事務方トップである宮務官と、オクと呼ばれるプライベートを一手に取り仕切る侍女長が、この一年以内に二人とも交代している。この二つのポストだけでも、この四年で六人が辞め、他のポストも含めれば十年の間に十人以上が交代している」
『女性自身』9月27日号には、一連の報道に美智子皇后も心を痛め、秋篠宮夫妻は気を落としているという宮内庁関係者の証言もある(どこまで裏がとれているか不明だが)。
こうした皇室の裏情報は情報源が限られるため、その情報源の思惑が反映されていることが多い。紀子妃バッシングの背後に一体何があるのだろうか。
(月刊『創』編集長・篠田博之)
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