篠田博之の「週刊誌を読む」
自戒の言葉で復帰 「報道が乖離」とモナさん
いまだによくわからない「謹慎」なるものが解けて、山本モナさんが仕事に復帰した。
最初に登場したのは『アエラ』1月19日号のインタビュー。各方面に気をつかって話しているせいか歯切れは悪いが、締めの言葉が意味深だった。
「これは自戒を込めて言うのですが、言ったり書いたりする内容に、以前より注意深く、よりセンシティブになっていきたい。自分が言われていることで、自分がしてきたことに気づいたから」
その前の方ではこうも言っている。「メディアでつくられている『山本モナ』のイメージと実際の自分との乖離(かいり)が知らない間に進んでいたんだと思います。それを埋めていく作業が必要なのかもしれません」
つまり、週刊誌などにあることないこと書かれ、実態と異なる自分のイメージが独り歩きするのを痛感し、自分も報道する側として同じようなことをしてきたかもしれないと自戒したというわけだ。
続いて彼女は二十日にラジオの生放送に出演。そこでのやりとりを報じた『フライデー』2月6日号の見出しは「山本モナ『6カ月謹慎』でも消えない『酒癖への不安』」。二度失敗を繰り返した彼女にテレビ局側の目はまだ厳しいと書いてある。彼女のスキャンダルの原因が「酒癖」という見方には少し疑問を感じるが。
『週刊新潮』1月29日号の記事によると、テレビへの復帰は、降板した「サキヨミ!」ではなく、同じフジテレビの「クイズ!ヘキサゴンⅡ」と言われているという。
二度キャスターを降板した山本さんだが、将来再び念願のキャスターに復帰することができるのかどうか。
話は変わるが、『週刊新潮』のこの号、見出しのつけ方がうまいのに感心する。
「それでも平気でテレビ出演『竹中平蔵』厚顔無恥の研究」「皇太子を追い詰める『秋篠宮天皇』記事の『仕掛け人』」。いいねえ。「2度目の離婚を1年も隠していた膳場貴子キャスター」も、離婚を発表する義務などないのだから余計なお世話だが、でもこの見出しを見て買ってしまう人もいるだろうなあ。
前号に続いての鴻池官房副長官のスキャンダルも面白かった。
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