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篠田博之の「週刊誌を読む」

政権末期に追い打ち どうなる鴻池スキャンダル

『週刊新潮』1月22日号が放った政界スキャンダルが発売前日から大変な話題になった。見出しは「鴻池官房副長官の『議員宿舎』に泊まる超一流の『美人妻』」。

 一月六日夜に鴻池副長官が女性と居酒屋でくつろぐ姿を隠し撮りした写真がグラビアに掲載され、本文記事には、二人が議員宿舎に入っていく様子が詳細に描かれている。その夜は宿舎に夫人がおらず、副長官は人妻である女性を呼びよせて泊まらせたというのだ。
 記事によると、女性は五~六年前から宿舎に出入りし、昨年から泊まるようになった。「半ば同棲」とも書かれている。しかも問題なのはその不倫相手に宿舎玄関のカードキーを渡していたことで、これはセキュリティー上、大問題だという。
 麻生政権が末期症状を呈している時に噴出したスキャンダルだっただけに、永田町は大騒ぎ。当の鴻池副長官は記者会見で、女性と男女の関係はないし、カードキーも恒常的に預けてはいないと報道を否定。辞任はしないと言明した。

 このままだと一件落着だが、今、業界では『週刊新潮』が次号に第二弾を掲載予定だとして、その内容が様々に流布されている。次はこの女性との関係をめぐって政治家としての職務に関わる話が出てくるため、副長官は今度こそ窮地に立たされる、というのが噂のポイントだ。さてどうなるのか。次号『週刊新潮』が楽しみだ。

 話は変わるが、吉本興業の芸人、中田カウスが襲撃された事件も話題になっている。九日夜、仕事を終え、車の助手席に乗って帰路に着いたカウスに対して、信号待ちの瞬間を狙って何者かが襲撃。ガラスを叩き割るための尖った用具「ガラスクラッシャー」を粘着テープで貼りつけた金属バットで窓を叩き割り、殴りかかったのだという。
 いったい犯人は何者なのか。多くの週刊誌が指摘しているのが、一昨年の吉本興業のお家騒動との関係だ。『週刊文春』や『フライデー』によると、カウス自身も周囲に「それ以外考えられない」と言っているらしい。
 襲撃の手際の良さから犯人は闇世界の人間だろうという。興行界とヤクザとの関わりがまた顔を覗かせた。

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