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篠田博之の「週刊誌を読む」

飛び交う情報 真相なお謎  飯島愛さんの死因めぐり諸説

 昨年十二月二十四日に自室で遺体で発見されたタレント飯島愛の謎の死について情報が飛び交っている。

 ネットに出回る怪情報の検証を試みたのは『週刊文春』1月15日号だ。発見された時は死後一週間たっていたそうで、では十二月十七日頃に何があったのか。怪情報のひとつが「その日はU・Kの夫の誕生日で、飯島がパーティーを欠席したので罵倒のメールが届いた」。
 U・Kとは神田うののことで、同誌が確認をとると、神田の事務所は「絶対にありえない失礼な話です。十七日は連絡がないので心配していたんです」。ガセネタだった。

 そして『週刊文春』がこんな噂もあると触れているのが、覚せい剤過剰摂取説だ。同誌は「根拠のない話だ」と否定しているが、それを堂々と見出しに打ったのが『週刊新潮』1月15日号「覚醒剤反応が出た『飯島愛』怪死の真相」である。
 でも見出しでは断定しているのだが、記事を読むと曖昧だ。陽性反応が出たという捜査関係者の証言が掲載されてはいるが、後の方では、陽性反応は風邪薬に配合された成分でも出ることがあり、詳しい検査結果をまたないとわからない、とも書かれている。

 見出しがすごいのは『週刊ポスト』1月16・23日号も同じだ。「『イブの孤独死』飯島愛を食い物にした『闇の紳士』たち」。
 07年三月芸能界を引退し、新規ビジネスを興そうとしていた彼女のもとへ、様々な怪しい人たちが接近していたという。ただ、これもそれと死因との関係は書かれていない。

 一番信ぴょう性がありそうなのは『週刊新潮』が記事の最後に書いていた睡眠導入剤の副作用説だ。飯島が持病の腎盂炎の痛みで眠れないと睡眠導入剤を服用し、朝の仕事に遅刻することがあったという話は『週刊文春』も書いていた。『週刊新潮』での医師の証言によると、睡眠導入剤の中毒で時々脳貧血を起こし意識を失うことがあるというのだ。そして誰かが気づいて病院に搬送すれば助かるのだが、放置されると心不全で亡くなることがあるという。

 結局、真相はわからない。飯島は異色のタレントだっただけに残念。冥福を祈りたい。

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