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篠田博之の「週刊誌を読む」

不倫の責任どこまで?                                                     局アナの進退問題に発展

 フジテレビに続いて今度はTBSの青木裕子アナウンサーをめぐる騒動が芸能マスコミをにぎわせている。最初に週刊誌などに情報が漏れたのは七月二十九日ないし三十日だった。その中身を『週刊文春』8月14・21日号はこう書いている。

「青木がまたも、出演する番組のフリーディレクターS氏と不倫の仲に。それがS氏の妻にバレて、会社に乗り込まれた。別れたくない青木はケジメとして辞表を提出した」

 三十日夜、『週刊現代』『週刊文春』など幾つかの媒体が帰宅した青木アナを自宅で直撃。本人は不倫については否定するも、辞表の件は「会社を通して下さい」と否定しなかった。

 翌日、騒ぎは拡大し、八月一日付のスポーツ紙は、彼女が退社する意向であることを報じた。八月四日発売の『週刊現代』8月16日号は「青木裕子『泥沼不倫で辞表提出』騒動の真相」と、不倫と退社を関連づけて報じていた。

 しかし、青木アナは三日のレギュラー番組「サンデージャポン」でこの騒動に触れ、進退について上司と話しあったことを認めつつも、「これからもTBSアナウンサーとしてがんばっていきたい」と続投を宣言した。ここで退社すると不倫を認めたことになるため残ることにした、とスポーツ紙は報じている。

 その間、週刊誌は噂の相手となったS氏をも直撃。S氏は不倫どころか青木アナとは二人で食事したこともない、と全面否定した。結局、騒動の真相はよくわからないままだ。

 TBSはこの後、七日発売の『週刊新潮』8月14・21日号の報道でさらに不倫騒動に見舞われた。今度は何と井上弘社長で、人妻である女性と一緒のところを隠し撮りされ、大々的に取り上げられた。但し記事の中で直撃取材を受けた井上社長は、女性と不倫関係であることを否定している。

 こんなふうに不倫騒動が続くと思い出されるのは山本モナさんの事件である。騒動で迷惑をかけたという理由で、彼女はフジテレビの番組を降板、関係のない『AERA』の連載まで8月11日号でやめてしまった。プライベートでの問題と仕事上の責任をどう考えるかは難しい事柄だが、なぜこのケースだけそこまでしなければならないのか、わからない。