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篠田博之の「週刊誌を読む」

無防備すぎないか                                                     山本モナさん騒動〝棚ぼた〟スクープ

 何だかなあ、山本モナ騒動。「ニュース23」降板から二年弱、「自分にリベンジ」なる決めゼリフでキャスター復帰したと思ったら、新番組の初日にまた不倫騒動で降板って......。脱力ものだよ、これ。

 一昨年のキス写真は『フライデー』だったが、今回は『女性セブン』7月24日号。見出しは「山本モナ キャスター復帰の夜に二岡と消えた『不適切な場所』」。番組出演後のモナさんを追尾していたら、飲み屋で巨人軍・二岡選手と盛り上がり、最後はラブホテルにという展開。前回の『フライデー』スクープも棚ボタと言われたが、今回の『女性セブン』も思わぬ収穫に小躍りしたに違いない。

 実は同じ小学館発行の『週刊ポスト』7月4日号が「山本モナ&三浦知良『熱烈吐息』『親密写真』スクープ接写!」なる記事を掲載していた。また今回の騒動直後『フライデー』7月25日号も「山本モナ『新宿二丁目でホロ酔い大ハシャギ!の夜』」と題する隠し撮り写真を掲載している。

 モナさんが週刊誌にマークされ追われていたのは明らかだ。本人もうすうすそれに気づいていたらしく、ブログで言及してもいた。理解しがたいのは、そういう状況下でわざわざ絵に描いたような展開に彼女がはまっていったことだ。脇が甘いというより、プロとして無防備すぎる。  

 問題の『女性セブン』発売前夜、モナさんはマスコミに釈明のファックスを送った。二岡選手に迫られて断りきれずにラブホテルに入ったが、「お酒を飲んだだけで、他には何もなかったと天に誓って申し上げます」という。確かに実態はその程度だったのかもしれない。でも視聴者からの抗議を受けて、フジテレビは新番組「サキヨミ」からしばらくモナさんをはずすことにした。事務所の意向で、彼女は他の仕事も当分謹慎するらしい。

 週刊誌に追われながら無防備にふるまってしまうというのは、恐らくモナさんの屈託のなさ、特有のキャラゆえなのだろう。でもそれが一歩間違うとこんな騒ぎになってしまうのがメディアの世界の怖いところだ。前回の「ニュース23」のようにこのまま番組を降りるという不毛な結末だけは、今回は避けてほしいと思うのだが。