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篠田博之の「週刊誌を読む」

うんざり横峯スキャンダル                                                     議員やめるしかない?

 またか、と見出しを 見ただけでいささかうんざりしたのが『週刊文春』5月22日号「横峯良郎『不倫同棲』210日」。民主党議員さくらパパの女性スキャンダルである。

 昨年『週刊新潮』に元愛人による暴露記事を掲載されたのだが、今度はライバル『週刊文春』だ。内容は、昨年の元愛人の騒動の時に、横峯議員が相手女性に対して怪文書を発したりして反撃したという内幕を暴いたものだが、なんと今回告発したのは、その反撃の手伝いをさせられたという別の愛人女性だ。 

 この記事が概ね真実だとしたら、という前提での話だが、ここまで暴露されると、もう議員をやめるしかないのではという感じだ。公務に関するスキャンダルでなくプライバシーに属する話だといっても、記事を読む限りでは、この人どうみても議員に向いてない。テレビに出ていて有名だというだけで当選してしまう、今の政界の惨状をわかりやすく示したスキャンダルで、こんなことが続くと本当に政治不信は強まるばかりだ。

 記事の中に、前回のスキャンダル騒動の際に、週刊誌にそういう記事が載ることを知った娘二人が泣き出したと、横峯議員が語るシーンが出てくる。その話を含めて再び今回こんなふうに暴露されたわけで、家族の衝撃はどれほどのものか。

 でも国会議員という公人になることは、必然的に今回のようなリスクを負うことになるわけだが、そのことについての横峯議員の認識は甘すぎるとしか言いようがない。

 話は変わるが、『週刊朝日』5月23日号が「さまよう平成皇室」という特集を組んでいる。様々な人たちの皇室についての意見を並べたもので、企画としては安易としか言いようがないが、内容がなかなか面白い。

 ドキッとするのは韓国研究者・水野俊平氏のコメントだ。韓国のテレビドラマや小説には、日本の皇室を題材にしたものが多いという。ベストセラーになった小説『皇太子妃拉致事件』は、雅子妃が韓国人留学生に誘拐されてしまう話という。日本では出版が難しいだろうが、これがベストセラーになるところに、日本に対する韓国人の意識が反映されているようで興味深い。