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篠田博之の「週刊誌を読む」

雅子妃現実との苦悩                                                     長女の入学1ヵ月

  新学期が始まって 一カ月、この子ほど注目されている小学一年生はいないだろう。皇太子夫妻の娘である。女性週刊誌は毎号、雅子妃と娘の話を写真入りで報じている。  

 「東宮御所から学習院初等科まで、徒歩でおよそ10分。ランドセルを背負われた愛子さまと手をつないで、毎朝、通学路を雅子さまは歩かれる。わずか、10分の距離であるが、母と娘にとって、かけがえのない貴重な時間である」(女性セブン5月15・22日号)

 適応障害から回復しつつあるという雅子妃には、愛娘との時間は何よりも大切だろう。『女性セブン』5月8日号によると「皇太子ご夫妻から、愛子さまのことを『敬宮さん』と呼んでほしい、というご要望が学校側になされた」という。特別扱いしないでほしい、と娘の教育にポリシーも示しているのだ。

 しかし、現実はそうもいかないらしい。同記事によると教職員は「敬宮さま」と呼んでいるというし、むしろ「学習院初等科には例年にない緊張が走っている」という。

 「愛子さまが校内にいらっしゃるあいだは正門前に2人、玄関に1人、さらに校内に数人、そして教室内にも1人と、7~8人の警護官が常駐しているわけです。ですから1年生の主管(担任)以外は、教職員といえども愛子さまの教室には近づけないそうです」

 そうした現実をつきつけられるたびに、雅子妃の苦悩は深まっていくのだろう。しかもそんなふうに毎週あれこれと記事にしている週刊誌も、雅子妃に同情的であるかに装っているものの、こんな話も書く。前出『女性セブン』5月15・22日号の一節である。 

 「昨年の1月から4月における雅子さまのご公務をみてみると、新年祝賀の儀に始まって外国赴任大使へのご接見、ご会釈、ご進講など、25回を数えた。しかし、今年1~4月をみてみると、その数は15回で、昨年の同時期に比べて、明らかに減っている」

 公務が減ったのを心配するのは宮内庁の意向でもあろう。天皇夫妻との嫁姑問題も事あるごとに取り沙汰されるし、週刊誌は雅子妃に同情する記事を掲げながら、実際には病状回復を妨げているとしか思えないのだが。

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