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篠田博之の「週刊誌を読む」

セクハラ騒動 悩むTBS/”視聴率男”みの氏と微妙な関係

”視聴率男”みのもんた氏といえば「朝ズバッ!」の成功でTBSの視聴率を押し上げた、同局にとってなくてはならない人物だ。そのみの氏とTBSが微妙な関係になっているらしい。 

  発端は『女性セブン』 4月5・12日号が大きく報じたセクハラ疑惑だった。昨年十月「朝ズバッ!」の女性アナウンサーが突如番組を降板した。実は彼女は、みの氏からの食事などの誘いの電話に悩み、上司に相談していた。その直後に降板になったというのだ。

  同誌の取材に、みの氏本人はセクハラの事実を全面否定。その後、『フライデー』『週刊ポスト』などの取材にも応じ、疑惑を否定した。一方、TBS側は取材に対して「個人に関わる質問についてはお答えを控えさせていただきます」という回答。疑惑を明確に否定しないこの回答に、今度はみの氏が不満を持ったらしい。『フライデー』4月5日号で「ボクはTBSを絶対に許しませんから!」と怒っている。

 『アサヒ芸能』4月5日号によると、問題の女性アナはみの氏の件を上司に二度相談した直後に異動が決まったことに納得せず、「泣きながら複数の親しい関係者に、不満をぶちまけたといいます。義憤にかられたその関係者が、女性誌を通じて告発。セクハラ報道が始まった」という。

  セクハラそのものの真偽は不明だが、『女性セブン』などが問題にしたのは、その対応として局側がその女性アナを異動させたのではないかということだ。もちろん局側はそれを否定しているのだが、『アサヒ芸能』の記事にTBS関係者のこんな匿名証言が載っている。「実は今回の一連のセクハラ騒動で社内が恐れていたのは、みのさんが『朝ズバッ!』などの降板を言い出すのではないか、ということでした」。この証言、妙にリアリティがあるのである。

  さて不幸なことに、そのセクハラ騒動の真っ最中に、別の騒動が持ち上がった。『週刊文春』4月5日号が「ペコちゃんを泣かせたみのもんた」と報じた不二家騒動である。一月二十二日に「朝ズバッ!」が不二家が賞味期限切れのチョコレートを再出荷していたのではとの疑惑を報じたのだが、その報道内容が誤っていたのではという疑問が浮上したのである。

 この問題は今もTBSと不二家の応酬が続いているのだが、局側は騒動に対処しつつ、みの氏との関係にも配慮せねばならず、二重の意味で頭を抱えているに違いない。

(月刊『創』編集長・篠田博之)

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