月刊「創」ブログ
継続審議になった性表現規制の都条例をめぐって専用サイトを作りました
性表現規制強化などを盛り込んだ東京都の青少年条例改定案は、18日・19日の両日、都議会総務委員会で審議され、今回は可決せず継続審議とすることで決着した。18日は夜11時近くまで及ぶ大議論で、傍聴人も40人と異例の多さだった。いやそもそも先着順となっていったため、委員会が始まる1時間前には傍聴券希望者の列が定員の20人を突破。傍聴席を40人まで増やしたのだが、それでもあっという間に埋まってしまったのだった。18日付の東京新聞が一面トップで「都規制案先送りへ」という記事を掲げ、その中で詳しく書いているが、この間、都議会各会派や議会局には規制反対の手紙やメールが殺到した。16日以降、メールが1日2000通以上に達したこともあったという。
総務委員会での審議は、今回の改定案の中味や運用について論じられたもので、議事録公開までには時間がかかるので、簡単な傍聴記録を近々公開するつもりだ。かつて自民党一党支配が続いた時代には、市民がいくら反対してもそれと関係なしに政治が動いていったために政治的無関心が拡大していったのだが、今回は、市民の声が議会の流れを押しとどめた形だ。3月15日の漫画家らの記者会見での訴えと、都議会で行われた集会に400人近い人がつめかけたあの熱気が議会を動かしたといえよう。その後、出版各団体や日本図書館協会、日本ペンクラブなどの反対声明が相次いだことも大きかった。この国の民主主義がまだ死滅してはいないことを証明したといえよう。
ただ、ここで全く楽観はできない。今回は採決されなかったといっても、早ければ6月に再び審議が行われるし、3月20日付の新聞が報じているように、大阪府の橋下知事が、大阪でも条例改定の検討に入ることを表明している。東京都では先延ばしになったといっても、規制推進派の動きは全国に拡大しつつある。今回、東京都での予想外の抵抗に危機感を持ったこともあってか、一時なりを潜めていた国レベルでの児童ポルノ法改定への動きも再び動き出した。今回は水際で押しとどめたけれど、そう遠くない時期に、もっと大きな波が押しよせてくるのは明らかだ。
そのために、もっと大きな市民的議論をしておくべきだと思う。この間、個人レベルも含めて多くの人が声をあげたが、それらを連携させる、あるいは互いに議論するという作業が必要だ。
1990年代初めの「有害」コミック騒動の時は、漫画家やマンガファンだけでなく、フェミニズムの立場から性表現規制をどう見るかという声もあがり、双方で激しい論争も行われた。この間、性表現論議の陰に隠れた印象があるが、今回の規制案には、ネット・ケータイ規制も大きなウエイトを占めている。法的規制に反対するには、これらについての市民的議論を深めることが必要になる。そもそも規制推進派の主張は、表現者や出版現場に任せておいては改善はされないので法規制が必要だということなのだから。
そうした議論のために、この間明らかになった論点を整理するために、この間の書き込みなどをベースにして、『創』編集部では、この問題の専用サイトを立ち上げることにした。http://tsukurukari.blog3.fc2.com/サイト名は「青少年条例と児童ポルノ法改定による表現規制を考える」。各団体の声明や関係者の意見書なども閲覧できるようにした。ぜひアクセスしてみてほしい。
総務委員会での審議は、今回の改定案の中味や運用について論じられたもので、議事録公開までには時間がかかるので、簡単な傍聴記録を近々公開するつもりだ。かつて自民党一党支配が続いた時代には、市民がいくら反対してもそれと関係なしに政治が動いていったために政治的無関心が拡大していったのだが、今回は、市民の声が議会の流れを押しとどめた形だ。3月15日の漫画家らの記者会見での訴えと、都議会で行われた集会に400人近い人がつめかけたあの熱気が議会を動かしたといえよう。その後、出版各団体や日本図書館協会、日本ペンクラブなどの反対声明が相次いだことも大きかった。この国の民主主義がまだ死滅してはいないことを証明したといえよう。
ただ、ここで全く楽観はできない。今回は採決されなかったといっても、早ければ6月に再び審議が行われるし、3月20日付の新聞が報じているように、大阪府の橋下知事が、大阪でも条例改定の検討に入ることを表明している。東京都では先延ばしになったといっても、規制推進派の動きは全国に拡大しつつある。今回、東京都での予想外の抵抗に危機感を持ったこともあってか、一時なりを潜めていた国レベルでの児童ポルノ法改定への動きも再び動き出した。今回は水際で押しとどめたけれど、そう遠くない時期に、もっと大きな波が押しよせてくるのは明らかだ。
そのために、もっと大きな市民的議論をしておくべきだと思う。この間、個人レベルも含めて多くの人が声をあげたが、それらを連携させる、あるいは互いに議論するという作業が必要だ。
1990年代初めの「有害」コミック騒動の時は、漫画家やマンガファンだけでなく、フェミニズムの立場から性表現規制をどう見るかという声もあがり、双方で激しい論争も行われた。この間、性表現論議の陰に隠れた印象があるが、今回の規制案には、ネット・ケータイ規制も大きなウエイトを占めている。法的規制に反対するには、これらについての市民的議論を深めることが必要になる。そもそも規制推進派の主張は、表現者や出版現場に任せておいては改善はされないので法規制が必要だということなのだから。
そうした議論のために、この間明らかになった論点を整理するために、この間の書き込みなどをベースにして、『創』編集部では、この問題の専用サイトを立ち上げることにした。http://tsukurukari.blog3.fc2.com/サイト名は「青少年条例と児童ポルノ法改定による表現規制を考える」。各団体の声明や関係者の意見書なども閲覧できるようにした。ぜひアクセスしてみてほしい。
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