トップ> 月刊「創」ブログ > 渡辺文樹監督「天皇伝説」めぐる横浜地裁の決定を公開します。

月刊「創」ブログ

渡辺文樹監督「天皇伝説」めぐる横浜地裁の決定を公開します。

 上映をめぐる攻防戦は続いており、横浜で上映に成功しながらも翌週の渋谷での上映は全滅。そして30日からはいよいよ杉並や中野といった都心での攻防が始まります。今のところ30日夜は曳船で上映予定で、それを終えた後、ロフトプラスワンでの鈴木邦男さんとの対談に駆けつける予定なのですが、実はこの日の上映についても、これから会場使用取消の通告が出て裁判所に訴えるという展開が予想されます。杉並や中野での上映がどうなるか、いよいよ首都攻防の開始です。

 最近はようやく大手マスコミも取材に動き出し、朝日新聞横浜版や北海道などが大きな記事にしています。テレビ朝日のクルーもずっと渡辺監督を追っています。そんななかで議論の素材に供するために、10月12日の横浜地裁の決定をここに公開します。右翼の妨害があろうと、会場使用を拒否しては「集会の自由、表現の自由の不当な制限につながるおそれがある」という憲法の精神を再確認した非常によい決定です。

 このところ立川反戦ビラ事件など、最高裁で首を傾げたくなるような判決が相次いでいる状況をかんがみると、この横浜地裁決定の意味は大きいといえます。ところが、いかにも今の日本の現状を反映しているといえますが、渋谷での上映に関して東京地裁は渡辺監督の申し立てを退ける決定となりました。ただ、この場合、理由は申請していた公民館がこういう興行には無理があるとしたもので、横浜地裁の論理そのものを退けたものではありません。今度の杉並や中野のケースで裁判所がどんな判断を示すか注目されます。

 では、その横浜地裁の決定をスキャンしたものをPDFでアップします。  (篠田)

 

0001.pdf

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 渡辺文樹監督「天皇伝説」めぐる横浜地裁の決定を公開します。

このブログ記事に対するトラックバックURL:

コメントする