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篠田博之の「週刊誌を読む」

薬物事件被害女性が『フライデー』で証言した中身

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 相模原障害者殺傷事件の植松聖被告にこのところ接見を重ねている。十九日の接見で彼が期日前投票を行ったことを聞いた。彼のような立場の者にも投票用紙が送られている現実に、戦後民主主義のシステムはそれなりのものだと感心した。

それにひきかえ今の選挙制度のもとで、民意が議席数に反映されない現実には多くの人が疑問を抱いていると思う。この間、週刊誌は総選挙の行方に多くの誌面をさいているが、それについては改めて取り上げよう。

最近、芸能マスコミで話題になったことといえば、俳優・清水良太郎容疑者が十一日に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されたことだ。ものまねタレントとして有名な父親の清水アキラさんが十二日に涙の謝罪会見を行った。

清水容疑者の逮捕は風俗嬢の通報によるものだが、その女性が『フライデー』11月3日号でインタビューに応じている。女性は派遣型ヘルス、通称デリヘルの風俗嬢だが、十日に客としてついた清水容疑者に薬物を強要されたという。

「彼はガラスパイプを私の口に近づけて、『吸って』と要求してきました。パイプを強引に咥えさせるんですが、私が吸い込まないものだから、球体になった先端から煙が漏れ出してしまった。彼は『吸ってないじゃん』と不満げでした」

何度も強要されながら拒み続けた女性は、ホテルを出てすぐ警察に通報した。「警官が駆け付けたんですが、私は頭痛が収まらなかったので、救急車で搬送された。夕方に体調が戻ってから、所轄の警察署で聴取を受けました。部屋が暗かったこともありますが、彼の逮捕が報じられるまで、クスリを吸っていたのが清水さんだとわからなかったんです」「いま考えても、恐怖で身がすくみます」

私も薬物事件は幾つか取材してきたが、この証言が本当だとすると、相当ひどい事件だ。『週刊女性』10月31日号によると、清水容疑者は昨年五月に結婚、十一月に娘が誕生していた。今年二月には違法カジノに出入りしていたことを『フライデー』に報じられ、一時謹慎。六月下旬に復帰したところへ今回の事件だ。家族はいたたまれない思いだろう。

(月刊『創』編集長・篠田博之)

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