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編集長の目

志望動機をどう書くか

3月に入って就活戦線は一気にスタートし、現在は毎日、ESを書く作業に追われている人が多いと思う。そういう人のために、志望動機に関する話を書いていこう。特別な指摘ではなく、『マスコミ就職読本』第1巻で採用担
当者が言っている内容だ。採用担当者が言っているのだから、これほど確実なことはない。
ESで大事なのは志望動機と自己PRだとよく言われるが、志望動機で多くの人が語る内容にはある程度共通点がある。例えばアナウンサー志望の場合で多いのは「私の笑顔でみなさんに元気を与えたい」という志望動機だ。実はこの志望動機ではダメだと『マス読』入門篇P123でTBSアナウンス部の岡田さんが書いている。
また講談社の人事部副部長が「子供の頃から本が好きで、本に携わる仕事をしていきたいから志望しました」という志望動機に入門篇P102でダメ出ししている。
さらにNHKの人事の宮本さんが、「NHKは視聴率を気にしない」という人が多いがそんなことはない、とP90で書いている。実はNHKの志望動機でも「民放のように視聴率を気にしなくてよいので」というのを挙げる人が多い。
 一体、これらの志望動機はなぜダメなのか、何回かにわたって説明していこう。
それと昨夜のマス読ライブを見ていて感じたのだが、例えば新潮文庫がパンダのYONDAのキャラクターをやめてどうしようとしているのか、という質問が出た。講師の高橋さんが新潮文庫の編集者なので出た質問だが、この2年ほど、新潮社がどんなふうに考えて今のキャラクター「キュンタ君」に行き着いたか、これについては『創』出版特集に書いてある。また昨夜講師だった小学館の嶋野さんが『CanCam』黄金時代の編集長なので、その後どうして同誌は低迷したのか質問した女性がいた。これもなかなか良い質問だが、これについても『創』出版特集を2年分読むとヒントが書いてある。同じジャンルの『JJ』がやはり部数急落で誌面刷新を図っている経緯も参考になる。
こうした事柄についてはぜひ『創』を読んでいただきたい。書店でバックナンバーを取りよせるのがめんどうなら、Webマス読から会社別の5年分の記事が読める。試し読みもできるのでトライしてほしい。光文社の2015年記事の冒頭が『JJ』リニューアルの話だ。
http://www.tsukuru.co.jp/masudoku/tettei.html
まもなく選考が始まる。志望会社の研究はすぐに始めてほしい。

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