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編集長の目

出版社の面接官の嘆き

前回に続いて、『マス読』来年度版の取材の過程で聞いた話を紹介していこう。出版社の面接官が揃って口にするのが「あまり本を読んでいない人が多い」という嘆きだ。一応志望書には本や雑誌が好きだと書いてあるのだが、「月に何冊くらい本を読んでいるの?」という質問に、1冊か2冊という答えが多く、しかもそれが少ないという認識を持っていないというのだ。就活中で忙しいという事情はあるにせよ、学生諸君が本や雑誌をあまり読まなくなっているのは確かだろう。たぶんスマホに時間をとられるようになっていることの反映だろうが、これはなかなか深刻な問題かもしれない。出版界は今、本当に本や雑誌が売れずに深刻な状況に至っている。『火花』のように特定の本が突出して売れるが、それ以外は全く売れないという二極化がますますひどくなっている。これから出版をめざす人にはできるだけ本や雑誌を読んでほしいというしかないが、『火花』に象徴される「メガヒット現象」についてはヤフーニュースに記事を書いたのでぜひ読んでほしい。(篠田)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shinodahiroyuki/20150812-00048429/

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