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コラム「編集長の目」・第7回  朝日ニュースター

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 先週、朝日ニュースターの番組に出演。収録のためにBS朝日のスタジオに行ってきた 。加藤紘一代議士が司会を務める「もうひとつの日本」という番組で、その日のテーマは「言論とテロ」。加藤さんと鈴木邦男、それに私という3人のトークだった。ディレクターのはからいで、番組の冒頭、加藤さんが自ら『創』を「すごくいい雑誌だ」と紹介してくれたのには恐縮した。

 放送は既に先週土曜日に1回やったようだが、あと2~3回、流す予定とのこと。朝日ニュースターを視聴できる環境にいる人は見てください。

 その加藤さんの実家放火事件をめぐって、きょうは『創』の取材で、そのテロを支援する右翼団体幹部に話を聞いてきた。右翼でも話のできる人はいるので、なるべくこういう問題については直接会って議論することにしているのだが、彼らの話を聞いていて気になるのは、言論機関への不信の念が強いこと。言論の自由を叫びながら、自分たちの言論に責任をとろうとせずに逃げ回るだけじゃないか、というわけだ。それが確かにあたっているので聞いていて考え込んでしまう。

 そう言えば、今発売中の『SAPIO』でも小林よしのりさんが、言論テロの問題をテーマにしていて、『創』にも触れているのだが、言論の自由を守れというのはしょせん、言論人の特権を守れというのにすぎない、と書いている。これ、なかなか重たい問題だ。

  (篠田博之)

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