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篠田博之の「週刊誌を読む」

マイケルさんの「謎」に迫る 薬物関係?突然死の衝撃

 世界中に衝撃を与えたマイケル・ジャクソンの突然の死。週刊誌各誌がその謎に迫ろうとしている。

 表紙に本人の写真とともに「マイケル・ジャクソン死の真相」と大書したのは『週刊朝日』7月10日号。死をもたらしたのは鎮痛薬デメロールではないかという見方だ。

記事によると、デメロールは「激痛の痛み止めとして処方される鎮痛薬で、常習性があり、量を間違えるなどすると突然死の可能性がある」。なぜマイケルがそれを服用していたかといえば、整形手術の後遺症によるものだという。

「マイケルはこれまでに50回にものぼる美容整形手術を重ねたといわれ、数週間に1度の頻度で形成外科医のもとに通う時期もあったという。数年前には、『これ以上は危険』と医師から手術を止められた、との報道もある」

整形手術や舞台から転落しての怪我など満身創痍だったマイケルが服用していた鎮痛薬が、彼を死に追いやったのではないか、というわけだ。

「マイケル『緩慢な自殺』」という見出しを掲げたのは『アエラ』7月6日号。鎮痛剤や精神安定剤の大量服用で中毒状態だったという説明の後、こう書いている。「本人が意識していたかどうかはわからない。しかし、マイケルの生き方は緩やかに『死』に向かっていた」

死因が薬物だったとしても、この時期の死にはもうひとつの背景があると指摘するのが『週刊文春』7月9日号だ。少年への性的虐待疑惑などスキャンダル続きだったマイケルが起死回生を賭けたのが、七月十三日から始まるロンドン公演だった。その期待とストレスがプレッシャーとなったのではないか、というのだ。

検死結果が正式に発表されれば死因についてはもっと確実なことがわかるはずだ。そのほか黒人であるというマイケルのスタンスやその生き方についてなど、論評は様々だ。

また『フライデー』7月17日号が表紙に「『臨終写真』カラー公開!」と大書し、病院に搬送されるマイケルのカラー写真を掲載したのは、写真週刊誌らしい報道だった。

マイケル報道、まだしばらく続きそうだ。

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