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編集長の目

志望動機はどう書けばよいのか 2

本題に入る前に、マスコミ志望の皆さんにぜひ一緒に考えてほしい話を紹介します。ひとつは出版不況で書店や出版社が次々と潰れて行っている現状についてです。出版志望の人は下記ブログをぜひ読んで下さい。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shinodahiroyuki/20160227-00054839/

もうひとつはテレビ界をめぐる大きな問題です。先日、著名なキャスターたちが会見を開いて訴えたこととは何なのか。下記ブログにまとめました。http://bylines.news.yahoo.co.jp/shinodahiroyuki/20160302-00054954/
「マス読」はただ単に就活のやり方を伝えるだけでなく、メディアをめぐるいろいろな問題を一緒に考えていこうという姿勢が特徴です。ぜひこういう問題に関心を持って下さい。月刊『創』で毎回特集しています。

さて本題。前回のこういう志望動機ではダメという話に「え?」と思った人も多いでしょう。人事部が敢えて注意するのは、ダメであるにもかかわらず、その志望動機を書いてくる人が多いからで、実はそのダメな志望動機とは、かなりの人にあてはまってしまうのです。例えばNHK志望で「民放のように視聴率を気にしなくてよいので」という志望動機を書く人は実はかなり多い。「NHKは視聴率を気にせず○○のようなことができるから」という志望動機ですね。この○○には、友人と取り組んできた性的マイノリティの問題とか、自分の祖母を見て関心を持った認知症の問題とか、それぞれ関心あるテーマが入るわけです。
断っておきますが、「民放のように視聴率を気にしなくてよいので」というのは間違いではないのです。実際、民放ではドキュメンタリー志望と言ったとたんに「君、そういう番組は我が社では放送枠がないよ」と言われたりしますが、
NHKにはNスぺを始め、そういう枠がたくさんあります。
では気を付けるべきポイントは何かというと、一見地味に見えて民放では難しいようなテーマを「視聴率は無視してよい」のでなく、そういうテーマをこそ多くの人に見てもらうにはどうしたらよいか考えることです。自分にそれができることをアピールするのが志望者に求められていることなのです。ダメと言われた志望動機とちょっとした違いに見えるのですが、この違いが大事なのです。
この話、次回もう少し続けましょう。
 

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