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コラム「編集長の目」第28回・素朴な疑問

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 先週から再びいろいろな大学を回っている。10月から秋の学期が始まった大学が就職ガイダンスを実施しているためだ。マスコミは動きが早いので夏休み前にガイダンスを行う大学が増えたのだが、この時期に行っている大学も結構多い。

 それで幾つかの大学で話をしていて感じるのだが、例えば日本テレビの総合職の応募締切が間もなくなのだが、意外と知らない学生が多い。秋の学期が始まってそろそろ就職のことも考えようかという時期で、多くの学生諸君はまだあまり真剣に応募情報などを見ていないから無理もないのだが、このままだと応募しそこねてしまう学生も多いはずだ。

 マスコミの採用戦線はかなりのところまで早期化したのだが、どうも今のやり方は無理があると感じざるをえない。マスコミは人気が高いからそれでも応募者が何とか集まってしまうのだが、応募しそこねてしまう人がたくさんいるということ自体、問題ではないだろうか。

 夏休み中に就職ガイダンスを行うわけにはいかないだろうから、恐らく大学の就職課にとって今のマスコミ採用戦線の早期化はかなり悩ましいのではないだろうか。

 これは採用側にとってもそうで、日本テレビは今年また締切を早めたのだが、いかに人気の高い日テレといっても、採用側も不安は隠せないのではないだろうか。エントリーはもともと締切間際の3日間くらいに集中するから予測は難しいが、恐らく現在までのところでは今ひとつ採用側が期待したほど応募者数は確保できていないのではないだろうか。 実際に大学を回って学生諸君と接してみると、就職のことを本格的に考えるのはまだこれからという人が多い。その学生側の現実とマスコミ採用戦線の早期化という現実とが、どうも大きく乖離しているような気がして、これでいいのだろうかと素朴な疑問を感じざるをえないのだ。 

 話はがらりと変わるが、パキスタンの地震についてはニュースで連日伝えられているが、創出版から以前アフガン戦争についての本も出している(書名『パーキスターン発 オ バハンからの緊急レポート』)パキスタン在住のオバハンこと督永忠子さんからこんなメールが届いた。そのまま紹介する。

 督永さんは連日、現地の様子を自分のサイトにアップしている(「オバハン(督永忠子)からの気まぐれ通信」を参照)。関心のある人はぜひアクセスしてほしい。マスメディアが伝えるのとはまた違う視点の報告が読めるはずだ。

(篠田)

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お見舞いを頂き有難うございます。
昨日は往復300kmばかりの道を12時間もかかって震源地まで走って来ました。被害が大きい震源地にも軍隊や機材は到着し救援物資もボツボツ集まりかけているのですが、作業指揮を執る人がないので1000人からの軍隊が道端にボーッと佇んでいるばかりでした。素手でがれきを取り除いている被災者の横の畑で、何の作業にも携わら救援活動につながっていないので、被害は増えるばかりです。

カシミールはインドとの間で領有権をめぐり(国内的には)比較的恵まれた地域で救援作業も早かったのですが、コヒスターンや北方地域の被害については未だにニュースにもなっておりません。3年前のナンガパルバット地震支援では11700枚のセーターや小麦、砂糖、油を300トン、医薬品などを運びました(道路が崩壊して通れない当初は軍のヘリコプターに物資の搬入をお願いしました)今回はナンガパルバット地震の時とは規模においても1000倍近いと思います。カシミールだけではなくコーヒスターンや北方地域も孤立状態です(詳しくはHPをご覧下さい)
今回も出来るだけの支援をしたいと考えておりますので、皆様方からのご支援をお願いいたします。

まずは、下記、出来るだけ広く、お知り合いにも配信してください。また、報道関係にお知り合いがある場合には、そちらへもご連絡を下さいますようお願い申し上げます。

パキスタン大地震支援
http://www.pat.hi-ho.ne.jp/nippagrp/pakistan.htm

トクナガ

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