事前呼び出しによる事実上の選考に注意すること

 2019年もあとわずかで、年明けには採用戦線も本格化するが、注意しておきたいのは、テレ朝、TBS、日テレなど正規の試験として年内に選考を行っている会社以外にも、インターンシップやプレエントリーした志望者に呼び出しをかけて事実上の選考を行う会社が少なくないことだ。新聞社でも読売や日経は例年そうやっている。今年も行われているのは確かだが、そういう選考は呼び出された学生に「口外しないように」と告げられるし、呼び出しも少人数ずつなされるのでなかなか途中経過はわかりにくい。
 ただ、これだけは知っておいてほしいのは、事前呼び出しによる選考も、基本的に本試験と同じ内容をこなす(試験の順番は違っていることもあるが)。特に取材実技や支局訪問は、本試験以上に重視される。全国で一斉に行う試験と違うので、総支局訪問などきめ細かい選考がやりやすいとも言える。時々、呼び出しを受けているのだが、どんな準備をしたらよいでしょうかと尋ねてくる人がいるが、基本的には『マスコミ就職読本』に書かれている試験に備えた準備をしっかりとやっておくことだ。
 日経などのように1月からそうやって実施している選考内容をも『マス読』で公表している会社もある(『マス読』第1巻P111、第2巻P50)。共同通信など、例年行っている取材実技についてはインターンシップでそれを受けている受験者ではそれが免除されたりしている(『マス読』1巻P112、第2巻P54)。インターンシップなど本試験前の接触はいまや選考に組み込まれていると考えて良い。
 だから、その会社が基本的にどんな選考をやっているかは、必ず『マス読』を熟読してほしい。その選考でどんなことが行われるか、知っておくのと会場へ行って初めて知ったというとでは相当な違いがあることは明らかだろう。
 『マス読』は既に全3巻が発売しており、生協や大型書店の就職コーナーにはおいてある。近くに書店がなければアマゾンでもよいし、創出版のホームページからでも注文できる。ぜひ早い時期に読んで、自分の受ける会社がどんな選考を行うのか事前に知っておいてほしい。
『マス読』の詳しい内容は下記をご覧いただきたい。
http://www.tsukuru.co.jp/masudoku/masudoku.html