2013年度採用情報続々発表!マガジンハウスも3年ぶりに採用復活

 現在、月刊『創』2月号出版特集号の取材をしており、きょうはマガジンハウスの石崎社長に1時間くらい話を伺ってきました。広告収入激減で新卒採用を中止してきた同社ですが、コストカットのおかげで昨年今年と黒字決算となり、3年ぶりに新入社員を採用することを決定したそうです。それが新卒になるのか中途採用になるのかなど、細部を今つめているようで、近々採用情報がアップされるはずです。

同じく広告収入激減で経営が悪化していた光文社も、思い切ったリストラで社員を大量に減らした結果、この秋の決算は黒字となり、さっそくこの秋、定期採用を久々に実施しています。リーマンショック以降、大手マスコミは軒並み業績が落ち込み、広告依存度の高い女性誌を持つ出版社は打撃を受けたのですが、コスト削減により、何とか生き残りを図りつつあるようです。しかも何年か定期採用を行っていないと、社員の年齢構成がいびつになり、若い正社員が少なくなり活力が落ちるため、早く定期採用を復活させようという意志もあるようです。

マスコミ受験を控えている人たちにとって、定期採用試験が実施されるかどうかは大変重要な情報ですが、このマス読メルマガで逸早くお伝えしていきますので、注意して見て下さい。それともうひとつ注意していただきたいのは、きょうの採用情報欄にもある通り、NHKの契約スタッフ募集が相当なペースで行われています。来年4月の新番組へ向けてスタッフを確保しようというわけですが、正規職員を抑えて非正規雇用を増やしているため、番組契約スタッフ募集が増えているのです。もちろん正規職員になるにこしたことはありませんが、既卒でNHKを目指す人は契約スタッフも一応考えてみてはどうでしょう。能力があれば、契約スタッフから正規職員にキャリア採用される人も時々います。春の正規職員試験に落ちて、あきらめてしまうくらいなら、非正規でもとにかく仕事に就くという選択肢もあります。

これから大手マスコミ各社があいついで会社説明会を開催していきますが、説明会も応募者多数で参加できない人が多いのがマスコミです。その場合もあきらめずに、個別にOB訪問するなりして、会社研究を行って下さい。それをサポートする活動として、マス読では、グループOB訪問など企画して実施しています。11月25日に行った「毎日新聞記者と語る会」もそうですし、12月2日には講談社へのグループOB訪問も実施しました。今後、志望ジャンルごとにメーリングリストを立ちあげ、OB訪問や勉強会を呼び掛けていきます。とりあえず本日、「報道志望者」のメーリングリストを始動させました。「毎日記者と語る会」に参加して希望を出した人には今夜、案内が届くはずです。参加できなかった人も追って募集を行う予定です。また、近々出版志望者のメーリングリストも立ちあげる予定です。次回のメルマガで募集を行う予定ですので、見逃さないようにして下さい。

会社研究・仕事研究のためには、志望先の会社で実際に働いている人に会うのが一番です。ただなかにはやみくもにOBに会いに行くだけで、自分なりの志望も曖昧だったり、そもそもOBに会う前にやっておくべき基本的な研究もしていない人もいます。それでは何のためのOB訪問かわかりませんので、最低限『マスコミ就職読本』と『創』の特集号は読んでおいて下さい、明日7日発売の『創』1月号の特集は「テレビ局の徹底研究」。各局の現状や戦略がレポートされています。例えば、日本テレビはどうしてトップを独走していたフジテレビに肉薄できているのか。偶然ではなく、局全体で行っている戦略がきちんとあってそうなっているのです。今週の「家政婦のミタ」が視聴率30%を超えるかどうかも業界の話題ですが、もっと長期的な戦略もたてて会社というのは動いているわけです。そのあたり、なるべく自分なりに研究してみることをお勧めします。

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