マスコミ採用戦線いよいよ佳境。早い会社は内定も

 5月に入り、マスコミ採用戦線も次のステップに入る。今年は1月2月に民放のテレビ局が選考を行って採用戦線の幕があいたが、朝日新聞社が4月に試験実施と、採用時期を大幅に早めたことも大きな影響を及ぼした。以前にも書いたが、ライバル他社がこの朝日の動きを黙って見ているわけはない。インターンシップなどを使って昨年以上に水面下でいろいろな動きが行われている。既に、あの会社では試験はこれからだがもう一部内定が出ているらしいといった情報が志望者の間に流れている。

 ただ、そういう動きをしている会社も、全部の内定枠を事前に埋めてしまうわけではない。まだチャンスはこれからだ。逆に採用の早かった朝日新聞社は、その分、内定辞退も出るわけで、既にそれに備えて第2期の募集も行うことを告知している。また大手出版社の場合は、これから本格的な選考を行う会社が少なくない。いよいよこれから1~2カ月が大きな勝負だ。

 焦ることなく、しかし事前準備はきちんとやっていただきたい。マスコミは応募倍率は高いのだが、意外と会社研究ができていなかったり、受験する出版社の出版物をきちんと読んでいない人が多い。受験する会社がどんな選考を行っているか『マスコミ就職読本』で把握するのは当然だが、そのほかに『創』のマスコミ特集もきちんと読んでおくことをお勧めしたい。