前回紹介したTBSに続いて日本テレビもアナウンサーインターンシップの募集を開始しました。インターンシップと採用を連動させることが2025年度採用から公に認められたことを受けて、インターンシップの重要度はさらに増しています。アナウンサーについては採用数が少ないため、以前からインターンシップでほぼ内定枠を埋めてしまうケースが多かったのですが、今年からは他の業種でもインターンシップを活用して早期選考を行う会社が増えるはずです。マスコミの場合、インターンシップも事前選考があり、本試験と同じくらい難関ですが、本試験に備えた練習の意味も込めて、ぜひインターンシップに応募してください。主なマスコミ各社のインターンシップについては『マスコミ就職読本』第1巻入門篇で紹介しています。

 4月の新学期に入ったとたん、2026年度採用のマイページが次々とオープンしています。まだ2025年度採用で就活真っ最中の人が多いでしょうから、2年度にわたって採用戦線が動き始めたということですね。なかには2024年度採用の追加募集をしている会社もあるので、ややこしい状況です。2025年度採用の就活生でまだ内定がとれてない人は焦りが出て来る時期ですが、焦りは禁物です。自分を見失わず、就活を継続してください。

 年度末ということもあり、2025年度採用試験のエントリーを近々締切会社がかなりあります。ぜひ応募し損ねることのないよう、情報を整理して締切り前にエントリーしてください。マス読メールマガジンでは、締切直前の会社を★で表示しているのでチェックしてみてください。

 以前は経団連のガイドラインで募集情報公開は3月1日からとされていたので、3月1日から1週間ほどはものすごい量の募集情報が公開され、マス読メールマガジンも載せきれずにジャンルごとに区切って掲載したものでした。そのガイドラインは既に廃止されているのですが、昨年度まではやはり影響が強く残っていました。

 しかし今年からはかなり様相が違っています。2月以前にも募集情報を公開する会社が増え、3月1日以降募集する会社も、早めに予告を公表するようになったのです。つまりいつ頃から募集を始めるのでプレエントリーをしてほしいという情報ですね。今は志望者と採用側のやりとりをプレエントリーによるマイページで行うことが多いので、プレエントリーが大事な手続きになっています。

 それともうひとつ今年度から、インターンシップを採用と連動させることが認められるようになりました。電通など採用ページでインターンシップ採用の情報を公開するようになっています。昨年までも同じようなことはなされてきたし、新聞社などインターンシップから早期選考へという道は当たり前になっているのですが、これまではあまりオープンにせず、わからないようにやられていました。今後はインターンシップが採用に使われることは当然ということになっていくはずです。以前からサイバーエージェントなどIT企業では、そうしながら通年採用をやってきました。

 日本の企業の採用活動もだんだん変化しつつあり、インターンシップと採用との連動は今後、さらに大きく進むと思われます。4月に3年生になる人たち対象の2026年度採用においてはそこをしっかりと認識してください。その意味では新年度開始と同時に広い意味での就活は始まっていくといえます。この採用活動の通年化はプラスマイナス両面あるのですが、ともあれ是非は別にして実際に採用戦線がどう動いているかしっかり把握してください。そのためにも「マスコミ就職読本」は必ず購読してください。実際に行われている試験の情報がこれだけ載っているガイドブックは他にありません。

 また面接対策に「マス読『徹底研究シリーズ』」をぜひ活用ください。志望動機など頭の中で組み上げた抽象的なものでなく、自分が何をやりたいかなど具体的に語る必要があります。そしてそのためには、志望会社について企業研究をきちんと行い、その会社にとって今何が課題で、今後どういう方向へ向かおうとしているか、そのためにどんな人材を求めているか、などを理解することが必須です。「マス読徹底研究シリーズ」へぜひアクセスしてみてください。

 2月に入ってマスコミ各社の募集情報が一気に増えました。従来、一斉募集開始は3月1日からとされてきましたが、最近は正式にエントリ―開始となる前に、いつからエントリー開始という情報を事前に公開する企業が増えています。マスコミの場合、昨年10月から大手でも早い会社は採用に入るなど動きが早いので、採用を行うかどうか、いつからエントリ―開始かといった事前情報をなるべく早く流そうという考え方です。これから3月初めに向けて情報収集に努めてください。このメルマガも情報を流していきます。

『マスコミ就職読本』2025年度版の1巻・2巻が発売されました。近くに書店がない方は、アマゾンや創出版HPから申し込めば送料がかからずに入手できます。今年も早期採用が動き出していますが、どのマスコミが昨年、どんなふうに早期採用を行ったのか、ぜひ『マス読』でご確認ください。実際はどういう選考が行われているのか裏情報も載せています。なお『マス読』3月は26日にできあがる予定。早めに入手したい方は創出版HPから予約注文してください。年内に郵送します。

『マスコミ就職読本』2025年度版が発売されました。近くに書店がない方は、アマゾンや創出版HPから申し込めば送料がかからずに入手できます。今年も早期採用が動き出していますが、どのマスコミが昨年、どんなふうに早期採用を行ったのか、ぜひ『マス読』でご確認ください。実際はどういう選考が行われているのか裏情報も載せています。

 TBS、テレビ朝日、日本テレビに続いて他のキー局、さらに準キー局も続々と2025年採用の募集開始に踏み切っている。新たに募集開始したのはフジテレビだ。全体的には例年並みの動きなのだが、例えばフジテレビを昨年と比較してみると、昨年度は1月14日締切だったのが今年度は12月8日締切。約1カ月早まっている。やはり採用が早期化しているのは間違いないと言えよう。こんなふうに採用試験と銘打って早期に選考を行うのはある意味でわかりやすいのだが、新聞社などはインターンシップ受講者に呼び出しをかけて早期選考を行うというやり方なのでわかりにくい。読売新聞など昨年は早期選考で12月末までに内々定を出していたようだ。早期選考が目立つのは読売・日経だが、毎日新聞など他社もその影響を受けている。志望者はくれぐれも情報収集を怠らないでほしい。

 テレビ朝日がコンテンツ制作・ビジネス部門に続いてテクノロジー部門・デジタルコンテンツ制作部門のエントリーを開始した。同じく先行しているTBS一般職は既にウェブテスト、課題動画受付を締め切っている。テレ朝とTBSが今後どう選考が進んでいくかについては『マスコミ就職読本』を読んでいただきたいが、年内には内定が出る可能性が高い。そのほか今年は、電通などが新たな動きをしているし、他のキー局も動きが始まるはずだ。
 さらに要注意なのが、業界全体でこの2025年度採用より、インターンシップの位置づけが変わり、選考と直結させてもよいということになったことだ。もともと全国紙などでインターンシップを活用した早期選考は行われていたのだが、今後はNHKなども含めてそれが広がり早期選考に拍車がかかっていく可能性が高い。大手出版社がこうした動きにどう対応していくか。いずれにせよ注意して情報収集を行っていく必要がある。 

 マスコミ志望者が多くない大学だと情報もあまり入ってこない恐れがあるので、基本的対策としては、とにかく応募の可能性のある会社には必ずプレエントリーをしておくことだ。マイページ開設をはじめ、会社によってプレエントリーのしかたは多少違いがあるので、『マス読』を参考にしながら、志望企業の採用ページ更新に注意しておいてほしい。