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木嶋佳苗判決公判に約1300人の傍聴希望者が殺到!本誌も傍聴

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 4月13日、首都圏連続不審死事件の木嶋佳苗被告の判決公判がさいたま地裁で開かれました。予想通り死刑判決で、内容は新聞・テレビをご覧いただきたいのですが、驚いたのは傍聴希望者が40数席の一般席を求めて約1300人も押し掛けたこと。といってももちろん大半はマスコミが動員した人たちなのですが、シルバー人材センターから派遣された、いかにもという感じのお爺さんたちや、一目で動員とわかる人たちが100、200人単位で地裁前に群がっているのです。ほとんどお祭り状態でした。「創」からは、編集者2人とマスコミ志望学生らが計9人で並んだのですが、2枚も傍聴整理券を引き当てました。



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 並んでいたなかには、佐野眞一さんや北原みのりさんらおなじみのライターのほか、「創」の常連執筆者・阿曽山大噴火さんや、久々に見かけた佐木隆三さんらの顔も。北原さんは発売中の「創」に木嶋佳苗被告についてのインタビューが載っているのですが、「『創』のインタビューはなかなか評判になっています」とご本人のコメント。阿曽山さんは、TBS「サンデージャポン」の仕事でしたが、大勢の人を見て「どう見ても入れないなあ」とつぶやいてましたが、無事入れました。

 木嶋被告については、ネットなどで「ブスだ」「いやそうでもない」と論争になっているようですが、見た印象は「フツーのオバサン」。傍聴人が法廷に入ると、既に木嶋被告は入廷していて、弁護人席の端に座っていたのですが、服装もホントにフツーで、風景に溶け込んでいるという感じでした。きょうは判決文が読み上げられる間、ずっと証人席で裁判官の方を向いていたため、傍聴席からは後姿しか見えませんでした。










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 午前10時開廷後、裁判長が判決文朗読を始めたのですが、まず「判決理由から読みます」と言った直後に報道席から何人もの記者が飛び出していきました。主文を後回しにするのは死刑判決とほぼ決まっているためです。恐らく午前のニュースで一報を流すのでしょう。大事件の判決公判はいつもそうなのですが、とにかく報道席の記者たちがひっきりなしに出たり入ったりするため、判決文朗読がよく聞きとれません。また裁判長も、どう見ても傍聴人がわかるように伝えようという意志が皆無で、ぼそぼそと早口で朗読するので、断片的にしか聞きとれないのです。

 法廷が緊迫したのは11時45分頃、いよいよ量刑についてのくだりで、死刑判決の理由に入ったあたり。最後に主文の「被告人を死刑に処する」が読まれた時は、さすがに法廷に緊張が走りました。死刑という言葉はやはり重たいもので、閉廷直後、木嶋被告も少し緊張したような顔をしていました。
 死刑事件なので控訴は確実で、次は高裁での審理に移ることになります。

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