二段階締切の背景

マスコミ採用戦線はいよいよ本格化していきますが、マイナビ・リクナビは大手企業中心の情報配信なので中小マスコミの情報が薄くなっています。『マス読』は1000社のマスコミ採用情報を配信していきますので、マイナビ・リクナビの情報を補足するためにご利用下さい。

それからマス読ライブで博報堂の締切が二段階になっている理由を質問した人がいましたが、人事担当者の説明でわかったでしょうか。これは同社に限らず多くのマスコミが同様の考え方をしています。一応正規の選考日程を想定してはいるのですが、出遅れにならぬよう対応できるようにいろいろな対策をあらかじめ講じているのです。この時期にインターンシップを行う会社が多いのもそのためです。つまりライバル他社の動きを見ながら、何段階かにわたって広い意味での選考を行っていけるようにしてあるのです。例えば今年は朝日新聞社が大幅に採用日程を早めたのでライバル社としてはそれを黙って見ているわけにはいかず、正規試験と別に水面下でいろいろな動きをする可能性があります。それは同業他社だけでなく、NHKなども同じです。NHKと朝日の内定者は実は毎年かなり重なります。志望者の志向が似ているためですが、今年の朝日の突出に対してはNHKも対策を講じる可能性が高いと思ってください。水面下での事前接触は、最終内定までには至らなくても、それに近い感触を与えられる学生もいます。そうした動きへの対策としては、志望順位の高い会社に対しては、とにかくインターンシップや説明会などに出席すること、締切が二段階設定されていたらなるべく早めのグループに入っておくことです。