【2016年度版第10回】来年度マスコミへ向けた情報続々公開。要注意のものも

来年度採用戦線は公式には3月一斉募集開始となることはほぼ確定しているが、
採用試験が遅くなったのに伴ってインターンシップとかセミナーといった名称で
その前から学生に接触を図る会社が急増した。
これが採用と連動している可能性があるから要注意というのはこれまでも指摘してきたが、
なかには「おお!」と驚くようなケースも少なくない。

例えばTBSの「技術オープンセミナー」だが開催日程が2月14・15日。
どう考えてもこの時期にセミナーをやれば採用と連動せざるをえないだろう。
実際、これまでも新聞社やテレビ局の技術職の選考は、
最初に「技術セミナー」という名称で、会社説明に現場見学という内容で
選考の第一ステップが設けられていたのが通例だった。
その意味でいうと、そのやり方とそっくりの動きが始まったということだ。
技術職応募者は、この時期のセミナーは採用直結と考えたほうがよいのではないだろうか。


形式上はあくまでもセミナーだからフライングにはならない。
新聞・テレビの技術職の選考がなぜ早いかというと、
技術職については大手マスコミも買い手市場ではなく、メーカーなどと人材の取り合いになるので、
結構人材確保に苦労しているのが実情なのだ。
しかも採用数も少ないため、
他の職種に先駆けてセミナーなどの名称で選考に入るケースが多かった。


2月頃のセミナーの募集が始まったということは、インターンシップとかセミナーという名称で、
昨年度までの採用に近い動きが本格的に始まったということだ。
いよいよマスコミ採用戦線が本格的に動き始めたと言ってよいのではないだろうか。
3月募集開始、8月選考という表向きの日程を真に受けていると、
とんでもないことになる怖れがあることを認識してほしい。