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月刊「創」ブログ

鈴木邦男さんが『AERA』に登場!『創』の話も

 『週刊新潮』の虚報問題が大騒動になってますが、きょうはその話でなく『AERA』です。発売中の号で、『創』の連載執筆者・鈴木邦男さんが「現代の肖像」で大きく取り上げられてます。ミヤマ荘の内部も初公開!って、それはニュースバリューないか(笑)。

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 取材に半年くらいかけた力作で、「活動家から言論人へ」というキーワードで鈴木邦男さんをわかりやすく論評しています。前半は鈴木さんの「言論の覚悟」ぶりを、そして後半では右翼という原罪との格闘、という構成もよくできています。鈴木さんを知るためには必読の記事といえましょう。

 

  

 ただ少しだけ感想を言うと、右翼というレッテルの呪縛という話がちょっと多すぎます。鈴木さん自身が気にしているので話が長くなったのでしょうが、それよりも鈴木さんにとっての言論とは何かという話をもう少し書いてほしかった。例えば鈴木さんが著書に敢えて自分の自宅ミヤマ荘の連絡先を記入し、それもあって自宅を放火されたりしていること。この放火事件はぜひ紹介してほしかったですね。

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  逆に言うと、鈴木さんの肉親のコメントなど、これまで出ていなかった話も書かれており、よく取材しています。このあたりの話はもう20年以上のつきあいになる私も知らなかったことです。

 ちなみに「言論の覚悟」という鈴木さんのキーワードは『創』連載のタイトルで、著書のタイトルでもあります。『週刊新潮』の問題もそうですが、言論に携わる人間にこういう覚悟が薄くなったことがジャーナリズムの劣化を招いているわけで、その意味では鈴木さんの言論活動から学ぶべきことは大です。

 単行本『言論の覚悟』は、続巻を何とか今年中に出そうと思っています。 (篠田博之)

 

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1993年12月、日野市のアパートが放火され、子ども2人が焼死した。逮捕された北村有紀恵さんは無期懲役の判決を受け、服役中だ。その彼女の置かれた現実を通して贖罪について考える。
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