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伝説の監督・渡辺文樹が新作で再び公安・右翼と激突!4月の上映はここだ!

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 逮捕歴は数知れず。家族とともに映写機を車に積んで全国を回り、自分の作った映画を上映して歩くという伝説の映画監督・渡辺文樹が新作を引き下げて再び参上!既にこの2~3月から各地で公安警察や右翼と激しいつばぜりあいを繰り広げている。今度の新作は「三島由紀夫」「赤報隊」だが、これを「天皇伝説」などの前作と一緒に上映。2月23・25日の大和市生涯学習センターでの上映には多数の街宣車が押し掛け、警察や会場防衛の市職員らが入り乱れての騒ぎとなった。写真は白いヘルメットの警察が警備にあたる中、街宣車が走り回る会場周辺の様子だ。

 

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続いて3月23日には世田谷区の烏山区民センターで上映。これにも右翼と警察が押し掛けてものものしい雰囲気となった。上映直前の14日には名物ともいうべきあの派手なポスターを会場付近の街中に深夜掲出しているところを警察にみつかり、長時間の事情聴取もうけている。


 

 

 

 

 

 

 

 

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そしていよいよこの4月には一気に都心での上映を敢行する。ここで上映場所を公表するのは騒ぎを大きくする怖れもあるが、この騒ぎ自体も上映に伴う名物だからいいだろう。

 大体の会場が騒ぎを怖れて上映告知などしないから、付近の住民以外は上映の情報をなかなか入手できない  のだが、予定は以下の通りだ。

●4月21日(水)なかのZERO小ホールにて14時「腹腹時計」16時「天皇伝説」18時  「三島由紀夫」19時40分「赤報隊」

●4月22日(木)板橋区成増アクトホール5Fにて14時「ノモンハン」16時「天皇伝説」17時半「三島由紀夫」19時10分「赤報隊」

●4月23日(金)なかのZERO小ホールにて14時「バリゾーゴン」16時「天皇伝説」18時「三島由紀夫」19時40分「赤報隊」

 事前に騒ぎが大きくなると、会場側が一方的に上映中止を決めてしまうこともあるので要注意だ。

渡辺映画の正しい見方は、まず開場前少し早めに会場に行くこと。大体開始1時間ほど前から街宣車が付近で抗議行動を展開し、会場には警官が出動する緊迫した状況になる。場合によっては受付付近に姿を見せた監督自身と右翼が一触即発の激しいののしりあいを展開することもある。こういう緊迫した雰囲気の中で映画を見るという体験は、めったにないことだろう。場合によっては、会場内の観客より右翼と警備の警官の方が多いのではないかと思われるようなこともある。

映画は監督自身が映写機を回すのだが、最初に名物の口上を唱える。「大丈夫だとは思いますが、万が一会場に塩酸をまかれるような事態になったら入場料はお返しします」。塩酸をまかれたら1000円の入場料返却ではすまない気もするのだが(笑)。

もはや伝説となった渡辺映画の上映だが、未体験の人は一度行ってみることをお勧めしたい。それは何も騒ぎを面白がって言うのでなく、めんどうなことがありそうだとすぐに自己規制してしまう今の大手マスコミが忘れてしまった、表現活動の原点のようなものを渡辺監督がまさに体現して見せてくれるからだ。

断っておくが、渡辺監督の映画は、別に思想的なものではない。そういうものを期待していくと逆に失望するかもしれない。一言でいえば痛快活劇というか、天皇制といったタブーに挑むことのハラハラ感で勝負しているような映画である。ある意味、渡辺映画とは、一種の大道芸なのだ。抗議に押し掛ける大勢の右翼や公安警察を巻き込んで、会場近辺の騒ぎを含め、その独特の緊迫感を舞台装置にしてしまっている趣がある。

 一度、『創』主催で新宿ロフトプラスワンで渡辺監督と鈴木邦男さんのトークを、私・篠田の司会でやったことがあるが、会場に右翼が抗議に押し掛け、流血寸前の激論になった。その時の映像は今もネットで見ることができる。こんなふうに腹をくくって論争を行うこと自体今や珍しい。昔は作家や表現者にも無頼派と呼ばれる人がいたのだが、今は本当にいなくなった

 

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