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東京都青少年条例改定に漫画家らが反対表明。集会はものすごい熱気でした。

 行ってきましたよ。正午からの漫画家らの反対会見と2時からの集会。既に動画がアップされているので詳しい中身はそちらをご覧いただきたいと思います。会見で発言した漫画家は、里中満智子、ちばてつや、竹宮恵子、永井豪の各氏。それに呉智英、宮台真司、藤本由香里の各氏らも同席しました。このほか会見前に行われた民主党のヒアリングには雑協(日本雑誌協会)、書協(日本書籍出版協会)なども参加、意見書を提出しました。
 条例改定案は19日の総務委員会で実質上決着がつきそうなのですが、今のところ改定推進が自・公、反対が民主・共産・無所属という色分け。民主全議員が反対すれば改定反対派が過半数を制するとのことですが、問題は民主が一枚岩でないらしいこと。そのためにきょう漫画家や業界団体、学者らを呼んで話を聞くことにしたようです。
 
 驚いたのは会見の後2時から行われた集会でした。私・篠田は食堂で時間をつぶして2時少し前に会場へ行ったのですが、何と!ものすごい人の群れで、会場に入れない人たちが大行列。会場となった会議室は100人弱の席があったのですが、座れない人が200人はいました。集会が始まってからも立ち見は増える一方で、最終的に座れた人を含めて400人くらいになったのではないでしょうか。会議室の開きっぱなしにしたドアの外にも人だかりができていました。主催者の予想をはるかに超える人が集まったわけで、里中さんや竹宮さんらもこの熱気には感激していました。
 ちょうど1990年代前半、コミック規制の動きが全国に広がって漫画家らが危機感を持って立ちあがったあの時に似た雰囲気。私もその当時は運動の渦中にいましたが、きょうの集会にはその時一緒に運動をやったメンバーも集結していました。これだけの人が集まったというのは、改定反対派議員には大きな後押しになったはずです。上記したように民主の動向が決定的な意味を持っているとすると、きょうの集会で潮目が変わった可能性があります。

 私もこれまで個人情報保護法やら共謀罪やらで最終局面に議会に足を運んだことはしばしばありましたが、きょうのあの熱気は十分流れを変える力を持ちえるものと思います。竹宮さんらの京都精華大や、会場に関係者が来ていた東京工芸大など、マンガ学科を持っている大学も意見書を出しているし、今後、業界団体でもこうした動きに加わる可能性は高いといえます。
 会見にはもちろん、各テレビ局や新聞社がほとんど参加し、テレビカメラも回っていましたが、明日朝の新聞・テレビはそう大きな報道にはならないでしょう。ただ、会見には都庁クラブ以外の社会部や文化部の記者も来ており、今後議会での議論を見ながらストレートニュースでない解説記事が出てくる可能性は高いといえます。そして、それ以上に、以前のコミック騒動の時と違うのは、ネットという媒体が大きな力を持っていること。もともとこの問題については、ネット社会に規制強化反対の声が大きいし、ネットの媒体力が大きな力を発揮する可能性があります。現に会見や集会の様子はネットにすぐにアップされました。これまでは、いくら集会が盛り上がっても新聞・テレビが報道しないと、それは存在しないことになってしまったのですが、きょうのように漫画家が直接顔を出しての発言といった素材ができると、それがネットで力を発揮する可能性は大です。
 今すべきことは、様々な動きを連動させていくことなのですが、20年前のコミック騒動の時に私が石ノ森さんや里中さんらと連絡をとりながら、事務局を務めた時代と比べると、ネットという大きな武器が存在するのは決定的な要因。条例改定を阻止することは十分可能です。
 ちなみに今回の条例改定には、マンガなどの性表現規制の問題と、もうひとつネット規制が大きな柱として含まれています。この点でも重大な問題なのです。
 最後に書協・雑協の本日付の意見書をアップしておきます。

書協、雑協の意見書100315.pdf

また写真は、会見に臨んだ里中満智子さん(手前)ら。

会見001.JPG

会見01.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちばてつやさんと竹宮恵子さん、それに集会で発言する永井豪さんです。

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(『創』編集長・篠田博之)

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