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2017年8月アーカイブ

 日本中に衝撃を与えた昨年7月26日の津久井やまゆり園での障害者殺傷事件から1年が過ぎました。この1年間、『創』は継続的にこの問題に取り組んできました。発売中の9月号でも「相模原障害者殺傷事件後1年」という特集を掲載しています。また昨年9月発売の10月号も大きな反響を呼びましたが、まだ在庫があり購入可能です。創出版のHPから手続きしてください。

 

 日本中を震撼させた津久井やまゆり園での障害者殺傷事件から7月26日で1年を迎えた。8月7日発売の月刊『創』9月号では「相模原事件後1年」という特集を組んでいるが、その中で植松聖被告の獄中からの手紙を全文公開している。彼はこの間、多くのマスコミの依頼に応じて自分の気持ちを手紙に書いているのだが、新聞・テレビは彼から手紙を受け取ったことは報じているが、詳しい中身を掲載していない。その理由は何よりも、植松被告の主張が昨年、事件を起こした当時と変わっていないからだ。その障害者への差別思想が改めて被害者や遺族を傷つけることへの配慮からだろう。

 その姿勢はひとつの見識だ。ただ『創』は独自の判断で、植松被告の手紙をなるべく詳細に取り上げていくことにした。新聞・テレビのように突然茶の間にメッセージが流れてしまうメディアと違って、雑誌の場合は目的意識的に購入するものだし、植松被告が何を語っているかを詳細に明らかにすることも事件を解明するうえで必要なことで、そのためには新聞・テレビより雑誌は適していると思う。