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2009年5月アーカイブ

約1年前、マスコミで大騒ぎになった映画「靖国」問題。
李監督は家庭の事情もあって、あの騒動の渦中に日本を離れてしまったのだが、今度6~7月に長めの来日が可能になり、その期間に各地で「靖国」再上映と討論会を開催することになった。

今のところ既に決定しているのは下記3大学だが、このほか都心であと3つくらいイベントを開催する予定。
騒動はなんとなく収束したが、根本的問題は何ひとつ解決されていない。
映画を見損ねた人も多いと思う。
ぜひこの機会に足を運んでいただきたい。

また、この機会に上映会を実施したいという個人や団体があれば、映画『靖国』上映委員会か、『創』編集部へ連絡をいただきたい。
昨年提起された問題だけでなく、この際ドキュメンタリーとは何かといった問題を論じるのもよい機会かと思う。


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◆6月18日(木) 12:00~
同志社大学 今出川校地 寒梅館ハーディーホールにて
《「靖国」の監督・李纓と昭和の闇を語る》
12:00開場
12:30上映「靖国」(123分)
 休憩(約15分)
14:50上映「2H」(李纓監督作品/120分)
 休憩(15分)
17:05シンポジウム(90分)
 休憩(15分)
18:50上映「靖国」(123分)


問合せ先: 同志社大学出川校地学生支援課 075-251-3270
同志社大学学生・教職員 無料
一般1300 円 Hardience 会員・他大学生1000 円


◆6月22日(月) 16:30~19:00
早稲田大学 早稲田キャンパス14号館201号館にて
海外からの視点 ~中国人、米国人監督たちは語る~
「ドキュメンタリーは世界を変える」


◆ 6月25日(木) 18:30-21:00
立教大学 池袋キャンパス8号館8202教室にて
海外からの視点 ~中国人、米国人監督たちは語る~
「今、ニッポンのナショナリズムを問う」

李纓監督のほか、班忠義氏(作家・映画監督)、ジャン・ユンカーマン氏(映画監督)もパネリストとして出演。


問合せ先: 立教大学独立研究科事務室 03-3985-4530 
受講料無料、予約不要



YASUKUNI.jpg

小社刊
『映画「靖国」上映中止をめぐる大議論』森達也/鈴木邦男/宮台真司ほか著
好評発売中!

「靖国」上映中止騒動とは何だったのか――
右翼の抗議? 議員による圧力?
日本を揺るがせた大議論をまとめた集大成。

まだ読んでない方は、この機会にぜひ。
ご購入はこちらから。




田代東京新聞.jpg  田代さんの新刊『審判』が発売になり、本人は様々な取材を受けています。    記事の大きさに驚いたのは5月23日付東京新聞の特報面。何とあの特報面の真ん中、

2ページ見開きぶち抜きに登場しています。(写真参照)。前の事件以降、芸能マスコミ以外はサブカル・アングラ系の雑誌がメインだったのが、一般紙にかつこれだけ大きくというのは異例です。

 

 次に田代さんのインタビューをかなりのボリュームで掲載したのが新刊jpというサイト。新刊を紹介するサイトですが、かなり長いインタビューをそのまま、しかもマ~シ~の音声付で公開しています。

http://www.sinkan.jp/news/index_615.html

 

内容は以下のとおりになります。
後半のサイン会(20時~予定)には岡田斗司夫さんも参加いたします!

「オタクは大人になってからがおもしろい」
      『オタク論2!』刊行記念トークセッション&サイン会
6月18日(木)19時~
出演・唐沢俊一
進行・大内明日香(編集者・出版評論家)

場所はジュンク堂池袋店。

オタク第一世代の第一人者ともいうべき唐沢さん。今やテレビなどで大活躍!

asozan.jpg いよいよ裁判員制度が本格的にスタートしました。この制度については、『創』は、趣旨はともかく現状では弊害が多すぎると、今の形での導入には批判的ですが、執筆者の方々にはもちろんいろいろな意見があります。そうしたなかで最近注目度がアップしているのが阿曽山大噴火さん。  

 

 

 この制度について法学者などが解説すると一般の人にわかるように面白く語れないというので、彼のところに解説役でいろいろなオファーが来ているようなのです。20日にも日本テレビ系の情報番組に出演してコメントし、21日には朝日新聞朝刊の広告企画で大々的に登場しています。

 


anoname.jpg このインタビューで語っている、自分と裁判傍聴との関わりは、まさに『創』での連載「バカ裁判傍聴記」と歩みをともにしています。その連載を1冊にまとめたのが昨年刊行された『B級裁判傍聴記』で、最近、この本の注文もどーんと増えています。読みやすく、笑いながら、裁判って何だ? 裁判員制度って何だ?と考えさせる本です。ぜひこの際、この阿曽山さんの傍聴記を読んでみてください。

 

「オタク論2!」の発売を記念して、トークセッション&サイン会を開催が決定しました。

「オタクは大人になってからがおもしろい」
      『オタク論2!』刊行記念トークセッション&サイン会
6月18日(木)19時~
出演・唐沢俊一×岡田斗司夫
進行・大内明日香(編集者・出版評論家)

場所はジュンク堂池袋店

オタク第一世代ともいうべきお2人。今やテレビなどで大活躍!
※当日岡田さんは遅れて参加するのでトークは最初唐沢さんのみで開始します。

田代本表紙(アップ用).jpg●6/5(金) ブックファースト新宿店  トークイベント&サイン会

・日時:6/5(金)午後7時~午後8時30分
・場所:ブックファースト新宿店・1Fブルースクエアカフェ内イベントスペース

『審判』(創出版刊/1,470円)刊行を記念して、著者・田代まさしさんのトークイベントならびにサイン会を開催します。
ブックファースト新宿店地下1階・Aゾーンレジカウンターにて『審判』をお買い上げのお客様先着40名様に、
参加整理券をお渡ししております。 

詳細はコチラ!

ブックファースト新宿店http://www.book1st.net/event_fair/event/page1.html


●6/14(日)『審判』 有隣堂ヨドバシAKIBA店

・日時:6/14(日)14:00~ 

・場所:有隣堂ヨドバシAKIBA店(電話予約可03-5298-7474/営業時間9:30~22:00)

こちらはサイン会のみですが、ブックファースト同様握手や2ショット写真撮影可です。

【参加方法】5/14(木)9:30より有隣堂ヨドバシAKIBA店サービスコーナーにて、
田代まさし著『審判』(創出版)をお買い上げのお客様先着200名に、整理券の配布をいたします。
※整理券に記載の集合時間に指定の場所にお集まりください。
※有隣堂ヨドバシAKIBA店以外の店舗でご購入の方には整理券は配布されませんのでご了承ください


詳細はコチラ!

有隣堂ヨドバシAKIBA店http://www.yurindo.co.jp/

  1978年に『週刊新潮』をやめ、83年に『週刊新潮の内幕』という衝撃的な本を出版してフリージャーナリストにデビューした亀井淳さんが肺がんで亡くなり、5月13日、葬儀が行われました。

 

 昨年秋、体調を悪くして検査したところ肺がんにかかっていることがわかり、その後抗がん剤を投与して入退院を繰り返してきたけれど、連休明け、容態が急変して還らぬ人となってしまったとのこと。急な訃報で、私も新聞の死亡広告で知って葬儀に駆けつけたのでした。

 

  亀井さんは『週刊新潮の内幕』を出版した後、当時ブームだった写真週刊誌批判を『創』などで展開し、80年代にはたびたび『創』に原稿を執筆していました。当時は企画の相談なども含めてお世話になることが多かった人です。晩年はJCJ(日本ジャーナリスト会議)の代表世話人を務めていたため、葬儀にも同会関係者が目立ちました。

 

  奥さんに挨拶すると、「いつも『創』を送ってくださってありがとう。最近送られてきた号も亡くなる直前に見ていました。でもがんが脳にも転移していたので、内容を理解していたかどうかわかりませんが」とのことでした。

 

  享年72歳。世代的には上ですが、もっと長生きして活躍してほしかった人で、本当に残念です。

 

(篠田博之)

秋葉原の「有隣堂ヨドバシAKIBA店」でのサイン会が決定しました。

詳細は下記のとおりです。ぜひお越しいただき、田代さんにエールを送ってください。

 

 ☆田代まさし『審判』出版記念サイン会田代本表紙(アップ用).jpg

●日時 6/14(日)14:00~
●場所 有隣堂ヨドバシAKIBA店(電話予約可03-5298-7474/営業時間9:30~22:00)
●参加方法
5/14(木)9:30より有隣堂ヨドバシAKIBA店サービスコーナーにて、
田代まさし著『審判』(創出版)をお買い上げのお客様先着200名に、整理券の配布をいたします。
※整理券に記載の集合時間に指定の場所にお集まりください。
※有隣堂ヨドバシAKIBA店以外の店舗でご購入の方には整理券は配布されませんのでご了承ください

【サイン会当日のご注意】
●順列は当日の整列順になります
●集合時間
・整理券番号1~80番 13:50
・整理券番号81~160番 14:40
・整理券番号161~200番 15:30
●集合場所 有隣堂ヨドバシAKIBA店 イベントコーナー
 〒101-0028 東京都千代田区神田花岡町1-1 ヨドバシAKIBA店7F
●サイン会当日は必ず購入された書籍、お買上レシート、整理券をお持ちください。整理券1枚につき、サインは1冊になります。
●今回のサイン会ではサイン本への為書はいたします。
●当日は進行により時間が前後する場合がありますので、係員の指示に従ってください。
●近隣他店舗への迷惑とならないよう、係員の指示に従ってください。サイン会終了後、整理券は無効となります。


 

RIMG0143.jpg 5月8日夜、新宿ロフトプラスワンは約180人の観客で立錐の余地のない状況になりました。

 

 入り口通路まで人が埋まる状態になったため、途中から来場したお客は入場をお断りするということになり、多くの人にご迷惑をおかけしました。

 

 これまでのファン中心のイベントと多少異なり、一般のお客や、スポーツ紙・週刊誌などのマスコミ関係者も取材に入りました。また、田代さんの関係者、例えば同居している妹さんも、娘さんと一緒に来場しました。

 

 午後7時半からスタートしたイベントは、まず第一部が雑誌『ブブカ』の公開トーク。田代さんと吉田豪さん、それに電撃ネットワークの南部虎弾さんらが登場。トークに続いてパフォーマンスも披露しました。

 

IMG_0176.JPG 休憩をはさんで第2部は、田代さん自身のトークで、得意のイラストを紹介しました。前日、わざわざ以前の自宅を訪れ、このイベントもために持参したもので、ギャグをきかせたイラスト。

プロとしても十分通じる腕前で、今後、個展や全集の出版も考えているとのこと。

 

 そして第3部は、創出版編集長の篠田とのトークで、新刊『審判』をめぐるこの何年かの波乱万丈の経緯を振り返りました。この日も、本にも登場するアル中の青年が客席最前列に座るなど熱いファンが大勢会場に来ていました。これまでのトークライブについてはこの本の中でも紹介されているし、何人かのファンのメッセージも収録されています。

 

 熱気に満ちたトークイベント、最後はサイン会と記念写真。長蛇の列ができました。田代さんは一人ひとりの本にサインをし、握手をしたり、写真に収まったりと、激励してくれているファンへの感謝の気持ちを表していました。

 

 もう何度もトークイベントに来ているファンのほかに、その日は、わざわざ北海道から訪れたという女子学生や、この春からマスコミに入るという『マス読』読者などもたくさん来ていました。

 

IMG_0331.JPG この日の様子はさっそく日刊サイゾーや日刊スポーツのwebサイト、またテレビ朝日の芸能サイトなどで紹介されています。今後も、東京スポーツや週刊誌で紹介される予定です。

osakakouchisho.JPG 本日5月1日、和歌山カレー事件で4月21日に死刑判決を受けた林眞須美さんに面会しました。死刑が確定すると接見禁止になるのですが、昨日不服申し立てをしたので12日頃までは確定せず接見が可能と思われます。面会は1日1組であるため、連日、支援者や知人が電報で連絡をとりながら面会するようになっています。

 もうそんなふうに外部と接見できる機会も限られているため、きょうも眞須美さんは、連絡事項などをあらかじめ紙に書いて、早口で話すという感じでした。ただ、さすがに死刑判決は重たかったようで、死刑に対する恐怖を切々と語っていました。

「死刑の恐怖はもちろん感じますよ。朝、刑場に連れ出される夢を見てうなされることが1月から毎日のように続いています。朝、声をかけられて、えっこんなに早いのと恐怖を感じて目をさますんです」

「この間、篠田さんに会った時も、もう泣きたいのをこらえていたんです」

「殺人なんてやっていないのに、死刑囚と言われたくない。判決の日に遺族の人たちが『早く執行してほしい』と言っていたという報道も見たけれど、私は犯人ではないのだから、墓前に報告したいとか言ってほしくない。同じ地区に住んでいた知り合いなのにそんなふうに言われて残念です。」

「これから裁判員制度が実施されて、判決をくだす側になる多くの人たちに言いたいのは、私の事件でもマスコミ報道だけを見て犯人だと思い込んでいる人が多いのだけれど、裁判資料をぜひきちんと読んでほしい。ちゃんと調べてくれれば私が犯人でないことはわかるはずなんです」

 私と会った時、泣きたいのをこらえていた云々というのは、もしかすると私が判決の時にテレビでコメントした内容を誰かに聞いたのかもしれません。私は「16日に面会した時、眞須美さんは、絶対無罪判決です、と強気に言っていた」というコメントをしましたので。

 ちなみに4月21日の判決当日、眞真美さんがどういう気持ちでどんなふうに過ごしたかというのは、5月7日発売の『創』6月号に掲載しています。

 既に弁護団は再審請求を起こす方針を決めていますが、死刑確定という重大な局面に眞須美さんがこれからどうなるのか。世間では死刑判決確定でもう事件は完結ということになるのでしょうが、当事者や関係者にとって大変なのはこれからです。