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創出版: 2008年8月アーカイブ

 随時掲載のこのコラムですが、しばらく間があきました。これからは掲載頻度をあげます。

 この2~3カ月、いくつかの大学に呼ばれて就職課主催の就職ガイダンスで話をしました。また先月末にはマイナビのイベントで講演&コーディネートを行いました。当日は「デトロイト・メタル・シティ」のプロデューサーである東宝の川村元気さんや、講談社「アフタヌーン」の吉田編集長など業界の名物男も駆けつけてくれて受講者と親密なやりとり。参加した学生諸君にも好評だったようです。

 さて、そんなふうに大学3年生のマスコミ志望者といろいろな場で接していて思うことがあります。例えばマイナビのセミナーで、新聞志望の人に手を挙げてもらったのですが、みんなまだ志望が曖昧だということもあって、手の挙げ方はいかにも周りを見渡しながらおずおずといった感じ。それから東京外語大や学芸大のガイダンスでは教室に入ってみると、前の方に空席ができていてみんなが後ろの方に座っていました。

 大学の授業はそれでもよいかもしれませんが、マスコミ就活では、こういう消極的な雰囲気は禁物です。そういう場合、私はまず後ろの席の人たちを前の席に移動させることからガイダンスを始めます。マスコミ就活はモチベーションがすごく大事なので、まず雰囲気が大切なのです。

 情報収集から会社研究、OB/OG訪問など、様々なことを自分の努力と意志で切り開いていくのがマスコミ就活で、マスコミ志望者は何でも自分でやるというのが基本です。なんとなくみんなの後についていくといった姿勢ではなかなかうまくいきません。マガジンハウスや集英社など人気マスコミは、倍率が500倍1000倍の世界で、やはり合格するにはそれなりの努力と熱意が必要だし、自分の適性をアピールすることも大切です。

「マス読」はもう26年間も刊行されている本で、その間にたくさんの志望者と接し、今マスコミ界で現役で活躍している人の多くが学生時代にこの本を活用していました。そうしたこれまでの経験を踏まえて、これからマスコミ就活を始める人たちに、今後このメルマガで様々なアドバイスをしていこうと思います。まず来週号では、既に本番ムードのアナウンサー志望者のための特集を行います。このメルマガもこれから読者が一気に増えていきます。周囲にマスコミ志望でこのメルマガを利用していない友人がいたら、教えてあげてください。