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コラム「編集長の目」第35回・宮崎勤と林眞須美

 いよいよ創出版から宮崎勤死刑囚の本が発売される。宮崎死刑囚は既に刑が確定し、家族以外は面会も手紙のやりとりも禁止されているのだが、検閲に時間のかかった3~4日前の彼からの手紙がまだきょうも届いている。今度発売の新刊『夢のなか、いまも』には2月2日までの獄中書簡を収録した。公判記録の入力には、このメルマガ読者にもアルバイトとして手伝ってもらったりしたのだが、何とか無事にこの歴史的な本が刊行できそう。

 宮崎勤については、今発売中の朝日新聞社発行の月刊誌『論座』で、作家の佐木隆三さんと対談をしている。佐木さんは、宮崎は罪を逃れるために病気のふりをしているというのが持論で、私とは対立する立場。でも対談は死刑判決当日の1月17日、ホテルでウイスキーを飲みながら(私は寝不足だったので途中眠らないようにコーラで)なごやかに進んだ。

 そういえば、本日は『創』編集部から大量のバレンタインチョコを発送した。実は『創』に手記を連載した和歌山カレー事件・林眞須美被告に頼まれたのだが、彼女からチョコが届いたらみんなびっくりするだろうなあ。送った相手は松本サリン事件の河野さんとかだが、もしかするとこれ、週刊誌などで話題になるかも。

 発売中の『創』には奈良女児殺害の小林薫も手記を書いている。特集は広告界の徹底研究で、広告志望者は必読なのだが、頭休めに宮崎・小林両人の手記のページもぜひご覧あれ。

(篠田博之)

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