★01年度 NHK内定者(3)の筆記対策
 

 

(1)一般教養・時事問題でとった対策
 
まず最初に、『最強の時事用語Q&A』(新星出版社)、『小学生の大疑問100』(講談社)、『経済のニュースが面白いほどわかる本』(中経出版)を読んで、世間でいわゆる「常識」といわれていることを勉強しました。やはり、本格的に勉強するためにはある程度の予備知識が必要です。

 大学受験などの対策本とは違って、就活用の参考書というにはなかなか当たり前のことを書いた本がありません。その中でも上に挙げた本は、本当に基本的なことが書いてあって、非常に読みやすいと思います。「小学生が読む本じゃねーか」なんて思う人がいますが、大部分の人間が何も知らないのが現状です。勉強の第一歩は自分が無知であることを自覚することだと私は思います。これらの本は寝ながらでもあっという間に読めるのでぜひお勧めします。

 さて、基本的知識をひととおり押さえたら、実践問題をこなしていきましょう。私は『新聞ダイジェスト』を活用しました。別に『ニュースファイル』でもかまいません。好みの問題です。やり方としては受験時代と同じで、まず、問題を解きながら空欄の部分にはそこに入る答えを赤のペンで書きこむ、選択問題であれば正解をピンクのマーカーでラインする。こうして全部の問題に答えを書きこみます。次回からは赤のシートを使って答えを消して勉強するわけです。みなさんもやったことがありますね。ここで注意することは、例えば「間違っている選択肢を選べ」という問題であったときに、間違っているものをマークするなということです。経験があると思いますが、人間というものは何回も同じことをやっていると答えを覚えてしまいます。3回目くらいになるとたぶんシートで隠したってほとんど全部覚えてます。その時に間違った内容を覚えてしまうからです。

 この場合は正しい選択肢をマークしましょう。ついでに間違ったところを赤で直しておけばなおいいでしょう。

 あとはひたすら繰り返すだけです。ただ、時々答えが間違っているので1問1問しっかり正解を『新聞ダイジェスト』の記事部分や『朝日キーワード』で調べておきましょう。確認が多ければそれだけ記憶が定着するはずです。

 他にお勧めの本として『一般教養の天才』(早稲田経営出版)がありますが、これは就活をしている人間のほとんどが持っているでしょう。ただし、私の感想としては時間のない人は第1章の法律・政治・経済だけでいいと思います。ここははっきり言って役に立ちます。これだけやれば恐らく大丈夫でしょう。

 最後に私特有の勉強法かもしれませんが、声を出して勉強するといいと思います。しかも自分や誰かに解説するつもりでしゃべる。そうすることで自分がどれだけ理解しているかが分かるし、自分の声を聞くことで記憶の定着がよりよくなるからです。周りからはへんな目で見られるでしょうが。
   

(2)漢字・国語でとった対策
 
世間的には『必ず出る!!マスコミ漢字』(早稲田経営出版)がいいと言われています。私も異論はありません。時間のある人は頑張って下さい。私も持っていますが、やっていません。その代わり『新聞ダイジェスト』の漢字問題をやりました。漢字はやればやるだけ実力になるので(まあ、筆記勉強そのものがやればやっただけの結果が得られるものですが)、何度も繰り返しやりましょう。

 国語の勉強についてはこうやれば実力がつくといった確信の持てる方法がありません。私は「できる限り客観的に読む」を常に心がけていました。書いてあることを素直に捉える。変な詮索をしないことが大事です。
 
(3)外国語でとった対策
 
申し訳ありませんが私は全く対策はしていません。と言うのも、今更文法をやったりしても意味がないと思ったからです。やるのであれば、時事英語を読んでそのついでに単語や文法を復習するのがいいでしょう。

(4)作文・論文でとった対策
 
私は某マスコミセミナーに通っていたので、そこで基本的なテクニックを習いました。しかし、これらは市販されている論作文対策の本のほとんどに書いてあります。私のお勧めは『楽しんで楽しんで論作文』(早稲田セミナー)です。

 結局のところ、インパクトのある文章を書けということです。しかし、イコールインパクトのあるネタではありません。普通の出来事をどう面白く書けるか、人と違った観点で書けるかです。まあ、それが難しいのですが。とにかく、これはというネタを2つくらい持っておきたいものです。私は1つしかありませんでした。しかも平凡なネタです。ですが、それを私だけの視点で書いたつもりです。本番では面接などの評価もあったと思いますが、その1本で通過してきました。

 あと、重要なこととして、そのネタを本番で出されるテーマとどうつなげるかです。それについては、先ほど紹介した本を見て下さい。と、偉そうなことを書きましたが実際に良い文章がなんなのかは分かりません。運にまかせるのみです。人間好みというものが常にあるのですから。

(5)SPI・NSPIでとった対策
 
私は算数は得意だったので対策といったものはしませんでした。一応やった参考書を挙げておきます。『SPI30秒即答法』(早稲田経営出版)などです。SPIも他と同様やりかたがわかったらひたすら繰り返すのみです。
 本番では、全問解こうと気負わずに出来る限り間違わないようにスムーズに解いていって下さい。(全問に手をつけることも重要だとは思いますが)

(6)その他
 
よく「有名大学の人はSPIや一般教養ができていい」「そんなので評価するのは不公平だ」というような意見をよく聞きます。しかし、先ほども言ったように筆記はやればそれだけ実力になります。今日知らなかったことを明日知っていればいいのですから。ただし、同じことを習得するにも、個人差があります。1回でできる人もいれば3回かかる人もいる。もしかすると50回かかるかもしれない。それはなにも勉強に限ったことではない。50回かかるなら50回やるしかない。それだけです。いやだという人は面接で頑張って下さい。

 しかし、いくら頑張ったといってもやはり限界があります。SPIをいくら練習してもそのスピードには限りがあります。自分の限界をある程度予想し、その部分を他で埋めるといった戦略的考え方が大切でしょう。一般教養や漢字は記憶があやふやでない限り本番で実力が出せなかったなんてことは起こりません。知ってるか知らないだけですから。SPIについては計算を間違うこともあるだろうし、文章の解釈を間違うこともあるのでそのへんはあきらめましょう。

 

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