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創出版: 2008年7月アーカイブ

 7月16日、阿佐ヶ谷ロフトにて『創』トークライブ無事終了!というか、大変でした。まず夕方5時から記者会見。既にテレビで一斉に放送されているのでご覧になったと思いますが、報道陣が約80人くらい押しかけ、テレビカメラが数台入ったため会場は既に立錐の余地もない状態。
 会見終了後、夜7時からのトークライブのための受付が始まったのですが、既にその時点でものすごい行列。しかも入口には週刊誌カメラマンらしい人たちが群がるという状態で何と近所の商店街から「何の騒動か」と見かねて警察に通報が数件入るというヒートアップ。先行予約を含めて百数十名が入場を待ったのですが、入れすに帰る客も続出しました。
 ライブは予定時間を少し過ぎて第一部の香山リカさんと篠田編集長とのトーク。宮崎勤死刑囚の描いた幾何学模様などを映写しながら、彼の精神状態がどうだったかを話しました。

 第2部の田代まさしさんの出所報告は8時すぎにスタート。田代さんが入場するや嵐のような歓声と拍手。「マーシー!」などの掛声がしばらくなりやまない状態。その一種異様な盛り上がりの雰囲気は、全編を動画でアップしますのでご覧ください。実はアップしようと思ったとたん、既に動画がいくつもネットに立ち上がっているありさま。無許可撮影はだめって言ったのに、これって......(苦笑)しかも主催者より早く(汗)。まあこれがネット社会だ、ということで技術力で遅れをとっている我々も明日には全編をアップする予定。
 当日は九州や青森、石川県など全国各地からファンがつめかけました。途中から田代さんが色紙にサインして遠くから来た客に渡したのですが、シャツにサインを!とか携帯にサインを!と希望者が続出。もちろん『創』8月号表紙にもバッチリサイン。超盛り上がり状態が持続したため、予定をはるかに超えて1時間半くらいの長丁場になりました。
 田代さんへのプレゼントや、田代人形を持ち込んでいる人も多く、青森から来たファンは田代顔を描いたブロックを田代さんにプレゼント(写真)。

マーシー.jpg


 また若い女性ファンから「誕生日が田代さんと同じ8月31日なので「一緒に祝いたい」といったリクエストも。会場のノリで、その日また集まって「田代まさしの誕生日を祝う会」を開催しよ!その女性も一緒に!ということに決まりました。仕事を抜け出して来ていてクビになるかもしれないけど、思い残すことはない、と女性も感激。ちなみに今回のイベントはわざわざ有給休暇をとって地方からきたという人が大勢いました。
 ロフトの楽屋には、あの「ひろゆき」から田代さんへの電報が届いたり、またトーク終了まで会場前で待機していた報道陣が出てくる客にコメント取材を行うなど、阿佐ヶ谷の一角は深夜まで異様な興奮に包まれました。
さて、田代さんのトークが終わると客がドッと帰るのでは、と本人も心配していた阿曽山大噴火さんの第3部ですが、確かに客は半分近くに減ったものの、入れなくて待っていた阿曽山ファンの入場もあって、少ないと言っても数十人の客。これでも通常よりは多い状況でした。立ち見がいなくなった分、ゆたりした雰囲気で、阿曽山さんが用意した裁判員制度の各地のイメージキャラクターを紹介しながらコメント・トーク。阿曽山さんと鈴木邦男さんのボケと突っ込みがなかなかいい味を出してました。なお篠田編集長は、前日からの田代騒動に疲労困憊。ただ画面を見ているだけでした。
 実は田代さんは14日から病院に検査入院をしており、この日も点滴を受けながら外出許可を得てロフトを訪れたもの。出演可能かどうか最終的に決定したのは前夜の夜10時頃でそれからマスコミ各社に連絡をしたり、ブログに告知をしたりと深夜までバタバタが続いたのでした。


  さてロフトから帰路についた時にまた田代さんはカメラのフラッシュを浴び、タクシーに乗ってからも週刊誌に追尾され、一部週刊誌は病院までやってきました。これにはさすがに「やめてほしい」と編集長の篠田が翌日抗議。取材側も了解し、田代さんは17日夕方退院したのでした。
 記者会見で収録された映像は2日間にわたってテレビで放送されたほか、日曜の「サンデージャポン」や「アッコにおまかせ!」でも放送される予定です。
 なお「冗談から駒」という形で急きょ決まった8月31日の「田代まさしの誕生日を祝う会」については、追ってこのブログで詳細をお知らせします。先行予約販売が行われることは確実ですが、阿佐ヶ谷ロフトでは会場定員が百人強と小さいので、どうするか思案中です。

 先行予約の当選者には昨日メールを送りました。該当者については18時半受付開始となりますので遅れないようおいでください。開場時にご本人がいない場合は予約が無効となる可能性があります。また連絡がなかった方は当日券の方々と一緒にお並び下さい。既に予約希望者のみで会場定員に達しており、全員が入場できない可能性もありますが、あしからずご了承ください。その代わり、急きょ17時から記者会見を設定し、マスコミの取材はそちらで済ませてトークライブはカメラ撮影等原則として禁止して一般のお客様に1人でも多く入場していただくことにしました。会場は百人余しか入れないもので、恐らく立ち見の方もかなり出ることが予想されます。
 記者会見開催を決めたことで、トークライブの進行も少し変更が出ました。田代さんの出演する第2部が20時に、阿曽山さんの第3部が21時と少しずつ前倒しになります。特に阿曽山さんが目当てで途中入場を考えている方は開始時間が早まりますのでご注意ください。第2部が目当てでいらっしゃって、家が遠方の方は第2部終了後お帰りになる可能性がありますので、第3部の冒頭から入場することも可能かと思います。
 また昔から田代さんのファンとして活動されてきた方々には、この間たくさんの激励のメールをいただき、本人も感激しています。もし明日時間があれば、そうした昔からのファンの方々には田代さんと個別に言葉を交わす機会を設けるか、サインなどのご希望にも時間の許す限り対応しようと考えています。該当されると思われる方は、あらかじめメールなどで弊社宛に事情をお知らせください。
 またトークライブの模様は、近いうちに弊社のブログで動画を見られるようにする予定です。

 

7月16日トークライブのタイムスケジュール

●『創』トークライブ  入場料 1,500円+飲食代
 18時半  受付開始
 19時    第1部開始 香山リカ(精神科医)・篠田博之(『創』編集長)
        宮崎勤死刑執行と死刑制度
 20時    第2部開始 田代まさし・鈴木邦男(一水会顧問)・篠田博之
        出所報告
 21時    第3部開始 阿曽山大噴火(大川興業)・鈴木邦男(一水会顧問)・篠田博之
        裁判員制度導入を前にした裁判所現場
 22時    終了予定

 先ごろ出所した田代まさしさんのトークライブ出演に関しまして、昨日までにご案内をさしあげた内容と変更になりますが、急きょ、田代まさしさんの記者会見を明日17時からトークライブと同じ会場で行うことにしました。昨日から今日にかけてさらに各社からの取材依頼が殺到し、報道陣だけで数十人になってしまうことになったため、このままではトークライブに訪れた一般客が入場できなくなってしまう恐れが生じたためです。
 ですからマスコミ関係の取材は17時からの会見で対応し、トークライブは一般客向けとして撮影などは原則お断りすることになります。お間違えなきようお願いします。その代わり、テレビ各社には1社1カメラに限定してほしいとお願いしていたものを変更し、カメラの台数などは自由とします。音声マイクの使用などもご希望にそうこととします。


 6月26日に出所してから明日田代さんは初めて公の場に姿を見せることになります。個別取材は当分受けないことになる可能性があるので、取材希望の方々は明日の会見をご利用下さい。16時半に開場してその場でカメラの位置など決めますので、16時半までに会場の阿佐ヶ谷ロフトAにお越し下さい。原則として記者会見への出席はどの媒体も平等にオープンな形でということにします。


 また会見後の囲み取材などの依頼も受けていますが、それらについては現場での成り行きで考えます。それ以外の個別取材については恐らく受けることはできないと思います。
本来予定していたトークライブは予定通り19時から開始しますが、田代さんの体調の問題もあり、彼の出演予定を20時40分から20時頃に前倒しします。ただ前述の通り、トークライブには原則としてマスコミ取材はお断りとし、一般客に1人でも多く入場していただくことにします。こちらも先行予約を受け付けていますが、かつての田代さんのファンが九州など全国各地から訪れる予定で、この方たちを優先しますので、極端な場合、マスコミ関係の方々はトークライブの方には入場できない恐れもあることをご了承ください。
 田代さんの問題は、単に芸能界の問題というだけでなく、刑務所などの矯正私設を含めて、日本社会が薬物依存に対してどういう対処システムを持っているのか、それは十分に機能しているのか、といった社会的問題を含んでいます。そういう事柄を含めてこれが社会的議論を行うきっかけになればと、主催側では考えています。
どうぞよろしくお願いします。
 なお田代さんは既に月刊『創』8月号にて出所をめぐるおおまかな経緯を明らかにしています。明日は会見時間も30~40分しかとれませんので、ぜひその記事をあらかじめ読まれたうえで会見に臨んでいただきたい旨、お願い申し上げます。

 

2008年7月15日       
月刊「創」編集部  編集長・篠田博之
              ℡03-3225-1413/fax03-3225-0898

 

7月16日会見及びトークライブのタイムスケジュール

●記者会見
 16時半  受付開始
 17時    記者会見開始
 17時40分 終了(予定)

●『創』トークライブ  入場料 1,500円+飲食代
 18時半  受付開始
 19時    第1部開始 香山リカ(精神科医)・篠田博之(『創』編集長)
        宮崎勤死刑執行と死刑制度
 20時    第2部開始 田代まさし・鈴木邦男(一水会顧問)・篠田博之
        出所報告
 21時    第3部開始 阿曽山大噴火(大川興業)・鈴木邦男(一水会顧問)・篠田博之
        裁判員制度導入を前にした裁判所現場
 22時    終了予定

 先行予約を開始したところあっという間に定員の何倍もの申込みが届きました。合格した方にはきょうにも返信をします。
 田代さんの体調は徐々に回復しつつありますが、実は医師の診断を受けており、その結果なども踏まえて最終的な決定を明日夕方にもこのブログで告知します。
 今のところ、以下のようにしようかと考えています。本人の負担を軽減させるため、トークへの出演と別に記者会見を行うのはやめようかと思います。その代わりに、この間申し込みをしているマスコミには、一般客と同じようにトークライブ会場に入っていただきます。ペンとスチールカメラの取材は、受付にて申し出て下されば原則自由とします(なるべく小型カメラにしてください)。
 問題はテレビカメラを含めた動画取材で、今のところ日テレ、フジ、テレ朝からは正式にオファーが来ているので、1社1カメラにしてもらって何とか会場に入ってもらおうかと考えています。各局とも複数の番組から(局によっては3つ)オファーが来ているのですが、会場がそんなに広くないので何とかご了承下さい。テレビカメラは場所をとるのでもしかすると撮影時間を冒頭の15分とか限定することになるかもしれません。
 それ以外の動画取材(主にネット系ですが)は原則としてお断りし、その代わりに主催者が撮影したものを提供しようかと思います。
 以上、あとは田代さんの体調次第で、最悪の場合はトークライブへの出演そのものがなくなる可能性もわずかですが存在しています。その場合はビデオメッセージくらいは上映しようと思っていますが。
 それからこの間、取材依頼や問い合わせが殺到したため、当方にも混乱が生じています。予約についても、規定の方法以外にも電話などで来ているものもあります。もし上記の記述をご覧になったうえで、改めて問い合わせやオファーがある場合は、明日までにメールで連絡下さい。上記以外の局からも確か連絡は受けた気がするので、もしかするとオファーを行ったという認識でいるのかもしれずちょっと不安です。
 でも仮に今回取材できなかったにしても、本人の体調が完全に回復した時点で個別取材を受けることにするかもしれないし、機会は今回だけと考えなくてよいと思います。また改めて会見を行う可能性もゼロではありません。
 では、よろしくお願いします。     「創」編集長・篠田博之

 このブログでアッコさんの番組には特別にメッセージを考えると書いたところ、さっそく番組から連絡が入り、何度かのやりとりの末、無事13日に放送されました。

 田代さんの近影をというオファーでしたが、それはできないので本人にイラストで自画像を描いてもらったのでした。 番組では「創」編集長との交渉の経緯を説明した後、田代さんの自画像とメッセージを紹介。アッコさんが「これを見ると胸が痛むよねえ」とコメントしてました。

 番組の一部画像を以下紹介します。

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●この間激励のメールをくれた方々へ
こんな私の為にたくさんの皆さんからの応援のメッセージ有り難うございます。
本来ならば一人一人にお返事を書かなければならないのですがこんな形でしかお礼を言えない事お詫び申し上げます。

●その他の方々へ(「アッコにおまかせ」で公表したもの)
いろいろな方にご迷惑ご心配をおかけしましたが、6月26日満期出所しました。
お世話になった方々に連絡せねばいけないのですが、連絡先を登録していた携帯電話が使えなくなってしまったためそれができないでいます。
この場を借りて非礼をお詫びします。

訂正月刊「創」8月号の田代まさしさんの出所の記事に誤植がありました。
田代さんの年齢51歳が50歳になっていました。
お詫びし訂正します。
あちこちで引用されてる記事で年齢の誤植というのはあってはいけないミスでした。
校了間際にバタバタと入稿したもので申し訳ありません。

 昨日の福岡の女性からのメールはさっそく田代さんに渡しましたが、本人もよく覚えていました。そして、その後、全国から同様の熱いメールが続々と寄せられています。
個人情報の部分を省略し、どんどん掲載していきます。(篠田)

突然のメール失礼致します。
昨日のブログの中の福岡のファンの方のメールを拝見させて頂き、涙が止まりませんでした。私と同じようにラッツ時代からの熱烈な田代さんファンがいらっしゃった事とても嬉しかったです。この思いをどうしてもお伝えしたくメールを送らせて頂きました。お忙しい所申し訳ありません。
私も福岡のファンの方と一緒でラッツ時代からずっと田代さんを応援させて頂いています。
田代さんのここ何年もの辛く苦しい日々、私はファンの一人として田代さんにどうしても応援の気持ちを伝えたくて...でも刑務所の中の田代さんに他人の私がお手紙を送る事は無理な事と思い何度も何度も篠田様にお願いに上がろうと思いました。でも勇気がなく...。毎月〔創〕の発売日に書店に行き今月こそは田代さん関連の記事はないかと〔創〕が私にとっての唯一の情報源でした。
田代さんが帰って来られたら今度こそ気持ちを伝えるお手紙をと思っていました。
この度田代さんが帰って来られその上トークショーまで開催頂けます事本当に嬉しいです。
ただ田代さんの体調がとても心配です。でも昔からの懐かしの私達ファンの顔を見て少しでも田代さんが元気になって頂けたらと思っています。
私も福岡のファンの方と同じくハワイツアーにも参加させて頂きました。当時地元札幌でしたが道内、新潟、東京と、とにかく田代さん命の毎日でした。そんな中、田代さんとゆっくりお逢いするチャンスもありその後もずっとずっと変わらず大ファンです。今も心から応援しています。
この度のトークショー、大変な人数の中からの抽選と覚悟をしています。でも一人でも多くの昔からの田代さんファンが入れます事を心から祈っています。今もそしてこれからもずっと田代さんを応援しています事を田代さんに伝わる事を願っております。
大変お忙しい中最後まで読んで頂きまして本当にどうもありがとうございます。
≪YUKIE≫

 

名古屋に住んでいる専門学校1年生の16歳の男子です。
僕は父親の影響でラッツ&スターやシャネルズの音楽を聴くようになり田代さんの事を知りました、そして小さい頃大好きだったバカ殿様で大暴れし、とても面白い田代まさしさんの事を大好きになりました!
ですが色々な事件で田代さんをTVで拝見出来なくなり悲しかったですがVシネマの監督で地道に頑張っている田代さんをずっと応援していました。
田代似顔絵.JPG逮捕され、今年出所するまでもずっと心の中で応援し続けていました。
そして今回イベントに田代さんが出られるのを知りましたが、知ったのが最近だったので学生の僕には、どうしてもイベントに参加する事が出来ません。
この創出版様の篠田さんが田代さんと交流があるのを知り、篠田さんにお願いがあります。
どうしても田代まさしさんに自分の気持ちを書いたファンレターと田代さんの似顔絵をお渡ししたいので、連絡先あるいは何らかの方法で田代まさしさん御本人に渡して頂けないでしょうか?どうかお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

  

 ●私は、田代まさしさんの小学校時代の同級生です。
どうしても、田代君に連絡がとりたく、このメールを差し上げました。
申し訳ありませんが、田代さんにお渡しいただけないでしょうか。

田代まさしさんへ
小学校時代に、一緒で、その後は、君がテレビに出ているのを見て、頑張っているなと思っていました。
それが、10年ぐらい前でしたっけ、田代君が、テレビ朝日の"あの人に会いたい"という番組で、私を捜す企画をされ、1日かかって、笑福亭鶴べいさんと一緒にこられ、私は出たくないといったのに、鶴べいさんの巧みな誘いに乗せられ、玄関に出て行ったら、そのまま、テレビが回され、田代さん、鶴べいさん、私の3人の対談みたいになり、それが放映されました。テレビの反響の凄さはそのとき知りました。15分ぐらいでしたが、ゴールデンタイムに全国放送され、昔の仲間、知人から、放送後電話がかかってきました。田代さんは、気取るでもなく、その後も家が近いのだからと、家族ぐるみでバカ殿様の収録などに誘っていただき、感謝しておりました。息子さんが熱を出したときや、娘さん、奥さんのアレルギー(ウサギ?)のときなど、私に相談がありました。あのときの子煩悩な、家族思いの、田代さんは忘れられません。田代さんは、失礼だけど、割りと気が小さく、何事もきちんとやらないといけないと、放送前には、原稿?放送のカット割など書いた本を一生懸命見ておられましたよね。あのテレビの反響の凄さも私は、身をもって体験し、ストレスが強かったのだろうなと思いました。ストレスから逃げるために、薬に走ったというのは、いいわけにはなりませんが、辛かったのではないかと想像しております。
収監され、その後いつ出てこられるのか、私だけでなく、みんな事あるごとに、心配しておりました。出所したという連絡は、田代さんの元のマネージャさんから私が聞き、皆さんには伝えてあります。奥様とも別れたという報道も聞きました。あんなに子煩悩な、家族思いの田代君が出所後、一人で大変だろう、少なくとも昔の友人として、みんなで田代さんの再起を見守ってあげたいという気持ちで皆がおります。特に私は、医療関係の仕事ですので、薬物の恐さ、それと断ち切るための周りの仲間の大切さは分かっているつもりです。
田代さんは、私に見せてくれたイラストはすばらしいものがありましたし、才能を生かして、また頑張って、欲しいと思っております。
今回、月刊創さんのライブに、行こうかという話しも出ておりました。でも今回は、辞退することにしました。芸能人であった田代さんとしてではなく、小学校の同窓生、良く通ってくれた焼肉屋のオーナーという、普通の仲間として、時間を作って、田代さんに会うことにしたいと思います。
田代さん、体調がよくなってきたら、連絡下さい。みんなで、会いましょう。収監中は、焼肉も食べられなかったでしょう。田代さんは、テレビにあれだけ出ていたから、今もどこに行っても、目立ってしまい、大変でしょうが、今回のライブで、区切りをつけていただき、落ち着いたら私に連絡をお願いします。みんなを集めますから。困ったことがあれば、できる限りの協力はします。相談してください。

 全国各地から参加したいとのメールが来ていますので、先行予約を受付けます。特に昔の知人の方々には、ライブだけではゆっくり話す時間もないと思うので、可能であれば別に田代さんを囲む場を設けようかとも考えています。とりあえず下記の予約専用ページから申し込んで下さい。


http://www.loft-prj.co.jp/tsukuru/

 

 田代さんばかり盛り上がってるが自分は阿曽山さんに会いたいんだ、という人からもメールが来ています。香山ファン、阿曽山ファンも奮って申し込んで下さい。

 で、問題は田代さんの体調ですが、少しずつよくなってはいるのですが、どうも思ったほどの回復ではないのが気になります。不眠と食欲不振が続いています。全国からの熱い声援が彼を元気づけることになるか、体調の問題はどうも前日あたりまで持ち越されそうです。最終的に彼の出演がどうなるかについては、予約いただいた方には状況をお伝えするつもりですが、このブログも頻繁にアクセスしてください。日曜を除き、毎日情報をアップします。
 マスコミ各社からの取材申込みも殺到していますが、どうも会見の開催などの最終結論は前日になりそうです。申し訳ありませんが、本人の体調の問題ですのでご理解下さい。

 

 

 連日、田代まさしさん絡みでメールがたくさん届いてますが、今朝届いた福岡からのファンレターが熱い!熱すぎる!何しろ田代まさしトークイベントに福岡から駆け付けようという内容。全文は長文だし、かつ個人情報も含まれているのでさしさわりない部分のみを紹介しましょう。これだけ熱いメールをいただいては予約OKにしないわけにはいかないでしょう。ということで、明日から始まる先行予約の当選第一号はこの人!やっぱこういうファンこそぜひ本人と対面してほしいと思います。明日からの予約手続きについてはまた追ってお知らせします。


突然のメールをお許し下さい。
私は福岡県に住む、田代まさしさんのファンの者です。
どこにメールをしていいのかわかりませんでしたので、失礼を承知で
貴方様の会社にメール送信しています。
無事貴方様に届くといいのですが...。

今回の事で、問い合わせなど数多くのメールや連絡があっていることと思います。
そんなお忙しいであろう貴方様にこんなメールを送るのはどうかと思いましたが、
貴方様のことをネットで調べていると、なんだか話を聞いてくれそうな気がしてメールしています。

田代まさしさんのファンとは言いながら、月刊「創」の存在を今まで知らなかった私です。
今回、mixiのニュースで田代まさしさんトークライブの事を知り、慌てて色々と調べているところです。
貴方様のことも恥ずかしながら今回初めて知りました。

「創」の田代まさしさんの連載も知らなかったので、先程バックナンバーをまとめて注文しました。
在庫なしになっている物もありましたが、こんなに昔の物まで注文できるなんて!
とってもありがたいです、ありがとうございます。

田代まさしさんが、刑務所に入っている時から手紙を送りたかったり、出所の時はお出迎えに行きたいなど思っていましたが、どこの刑務所に入っているのかなどわからず、ただただ時が経つのを待っていました。

 

そして、今回、無事出所されたことを知り、まずは安心しました。
そして、なんと!トークライブまでしてくれる!
久しぶりに舞い上がってしまいました。

 

トークライブの事を知り、東京に行こうと思って、会場のことや、宿泊先、飛行機の空き状況など色々しらべました。
100人くらいしか入らない会場で、福岡から行って入れるだろうか...。
きっとたくさんの人が詰めかけて大変な事になるなら行かない方がいいのではないか...。

私の中で心が揺れています。

貴方様のブログを拝見し、どんどん話題が大きくなってきているので、一時はもう東京に行くのはやめようと思いました。
そして、渡していただけるなら田代まさしさん宛の手紙を貴方様にお願いしたいと考えていました。

 

今日のブログを見て、また舞い上がっている私がいます。
先行予約を行ってくださるなんて!
私と同じように遠くからずっと田代まさしさんを応援していたファンのみんなは、きっと同じ気持ちなんでしょうね。

会場の半分を遠方や元ファンに提供してくださっている貴方様に本当に感謝します。
それと同時に、このトークライブがとっても深い意味のある事を感じます

貴方様のブログで細やかな情報をいただき、本当に嬉しいです。
多分、相当の数の申込があるでしょうが、抽選に当選したら、田代まさしさんに会いにいきます。

田代まさしさんは多分私の事を覚えてくれているんじゃないかと思っています。
いや、できれば覚えていて欲しいと思っています。
若かりし頃、ラッツの追っかけをしていたし、ラッツと一緒に行くハワイツアーにも参加しました。
九州で6年ほど前にトークショーがあったときは、1番前の席で聞いたし、終わってからプレゼントを渡したました。
トークショーが終わって会場の出口のところで待っている私に、「久しぶりだね」と田代まさしさんが声をかけてくださったんです。
「(歳が)いくつになった?」とも聞かれましたけど(笑)

田代まさしさんが盗撮で最初の謹慎中の時、少しでも復帰のきっかけになればと思ってマネージャーさんを通じて田代まさしさんに絵を描いていただいたこともあります。
その原画は大切に持っています。

だとしたら、今でも変わらず応援していることを田代まさしさんは喜んでくれるんじゃないかと思うんです。
何もできない私ですが、会いに行ってみんな応援していると言うことを田代まさしさんに伝えたいです。
少しでも励みになってくれればと思うんです。

 

お忙しい貴方様にこんなことをつらつらとメールしまって、本当に申し訳ないです。
でも、貴方様なら、私達ファンの気持ちと何より田代まさしさんの気持ちを一番理解してくださっていると思うので、思いつくままメールしてしまいました。
何が言いたいかわからなくなってしまいましたが、こんなチャンスを創ってくださった貴方様に心から感謝申し上げます。
それが言いたいだけだったのですが、高揚しているまま気持ちをぶつけてしまいました。

貴重なお時間の中、ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。

 16日のトークライブに取材申し込みや、個人の方からの参加希望のメールなどたくさんいただいています。遠方から連絡をくれている人もいるので、当日は入れるかどうか行ってみないとわからないというのでは困るだろうと、約半分60席分の先行予約を行うことにしました。週末から阿佐ヶ谷ロフトのホームページに申込の画面を立ち上げます。一応原則抽選ですが、遠方の方や田代さんの元ファンクラブの人とかを優先します。詳細は明日にもまたお知らせします。また先日の告知で開演を7時半としましたが、6時半開場7時開演とします。

 で、問題は本人の体調ですが、一進一退といったところ。食欲不振も続いています。これは恐らく精神的なストレスもあるのだと思います。この3年半は刑務所生活が苦痛で、出所日をただ待ち焦がれていたわけですが、さて実際に出所してみると帰るところがない状態。いや物理的に自分の家はあるのですが、家族は誰もいない状況。そこは帰るべき所になっていないわけです。しかもこれからの展望も何もない。これでは体調よく元気に、とならないのは当然でしょう。

 そもそも4年前の逮捕も、なぜあんなことになったかわからないという人も多いようですが、家族との離別など精神的に追い詰められ、自棄的になって薬物に走ってしまったわけです。その状況は変わってないどころかもっと厳しくなっています。もちろん元々自分が起こした事件ですから自業自得ともいえるのですが、どんどん精神的に追い詰められていった末の薬物使用だったわけで、その状況を突破しない限り、再起は難しいわけです。この間、ネットなどで「どうせ芸能人は甘やかされる存在だから」とややステレオタイプなコメントをしている人もいますが、そう甘い状況でないことは田代さんも自覚しているはずです。

 で、私(篠田)としては、それを一点突破するためにもトークライブ出演をと思ったのですが、なかなか現実は簡単ではありません。もう芸能界復帰はありえないと私人として生きることを決めたのに記者会見などする必要があるのか、という意見も身内から出ています。これは全く正論なのですが、ただ週刊誌などが際限なく追いかけてくるのを防ぐためにも一度はけじめをつけるための会見を行い、その代わりに個別取材は断るというのが、今のところは一番いいやり方であるように私には思えます。

 あとの問題は田代さんの精神面も含めた体調で、当日の出演がどうなるかは、どうやら直前までもつれそうです。このブログで随時状況をお知らせしますので、なるべくこまめに見てください。もし出演不可能となった場合も、ビデオメッセージなり何らかの方法は相談してみたいとは思います。またマスコミからはそこで顔を合わせて個別に話をしたいとかいう申し出もありますが、これは無理と思ってください。というか、そういう負担をなくすために今回のような方法を考えたわけで、そのうえにさらに個別取材を受け入れていっては際限ない負担を負うことになります。当日田代さんを紹介してほしいと依頼するマスコミ関係者もありますが、これには応じられません。

 精神的に落ち着いた上での仕事や取材依頼は、また改めて受けることもあるかと思いますので、今、田代さん本人が大変な状況の間は、ぜひ配慮をお願いします。(創・篠田博之)

 2ちゃんねるが田代まさし出所ネタでものすごい盛り上がりを見せています。動画をアップしている人もいて、これがまたよくできていて笑えます。傑作の作品については、16日のトークライブで紹介して、田代さん本人にコメントしてもらおうか、などとも考えています。「田代がバカ殿に出てた頃はテレビがもう少し面白かった」という感想も書き込まれてますが、確かにそうだ、考えてみれば。 マスコミ各社からの取材もたくさん来ていますが、認識を新たにしたのは、ネット系メディアからの申込みが多いこと。ネットニュースで独自取材をしてるのはライブドアニュースとかごく少数しか知らなかったのですが、あ、こんなに多くなってるんだ、という感じ。田代ネタがネット受けしてることの反映なんでしょうが。でも、鳴り物入りでスタートしたオーマイニュースが相変わらずフットワーク悪し。以前の「くまえり」騒動の時もそうでしたが、ネット受けするテーマにオーマイニュースは反応がひどく鈍い。「紙媒体の人が運営しているネットニュース」という、その悪い特徴がもろに出てますよね。

 こういう状況にテレビなどの既存メディアが優位性をどう発揮するかが問題で、例えば16日のトークライブは一般客も参加のオープンな場にしてしまったので、これだと個人のブログも大マスコミも同格。テレビとしてはそれでは困るわけで、それと別に単独取材ができないかというオファーが今たくさん来ています。大手メディアの事情もそれなりに理解しているので、勘案はしようと思ってますが、個別取材は今のところ受けていません。ただ日曜の「アッコにおまかせ!」だけはちょっと何か検討しようかと思います。単独取材はだめですが、アッコさんには田代さんが思い入れを持っているので、何かメッセージを送るくらいはしてもいいかなと。本人と相談してみます。

 この番組は、まだ田代さんが勾留中だった3年前、「創」連載手記に描いたイラストを取り上げたことがあったのですが、その時アッコさんが「田代はイラストをもっとうまく描けるはずだよ」とコメント。獄中でそれを知った田代さんは、奮起してイラストを描き直し、リベンジです、というメッセージとともに送ったことがありました。最初のイラストはまだ留置場で筆記用具が限られていたのでうまくかけなかったけど、2回めのは色鉛筆を使ってカラーでした。番組でそれを見たアッコさんは、リベンジしなくてもいいよ、こういうリベンジでなくて別なことで頑張ってほしい、というコメントをしていました。 田代まさしイラスト小.jpg 田代さんは今では芸能界復帰など考えていないと思いますが、かつて芸能界で親しかった人たちには特別の思いを持っているし、こんな状況に至った自分の不徳も謝罪したいと考えていると思います。参考までに、田代さんのその時のイラストを掲げておきます。逮捕後、美川憲一さんが「私の付き人にして一から鍛えなおしてあげたい」と叱咤激励してくれたことに感激して、「いつの日か必ず、美川さんの衣装の一部としてでもいいから、お役に立てるように頑張りたい」として、描いたイラストです。紅白の衣装の一部となって田代さんの顔が見えているというギャグなんですが。ちなみに右上の方にある青丸のスタンプは東京拘置所の検閲印です。   

 昨日から問い合わせが殺到し、こちらも連日情報発信と「日刊・田代」状態になってます(苦笑)。「創」発売前日から田代まさしさん出所情報が2ちゃんねるを駆け巡り、「創」のサイトにも大勢の人が訪れているのですが、情報が混乱しているので少し説明しておきます。

 6月26日出所!はいいのですが、体重80キロだってよと、それに続けて書いている人がいます。これ「アサヒ芸能」が書いた報道に基づくものですが、全くの誤報です。本人も笑って、どっからそんな話が出てきたのか、と言ってました。今はむしろ痩せています。

 ネットにはいまだに2月出所説の書き込みも残っていて、あれがガセだったことを知らないまま、2月予定がなぜ延びたのかと書いてる人もいますが、延びたのでなく元々2月出所の予定はなかったのです。おそらく3年前の判決の時期を目安に誰かが類推したものが独り歩きしたのでしょう。

 2月14日説をめぐっては芸能マスコミや週刊誌から一斉に「創」に問い合わせが入ったため、我々も調べましたが、身内にさえ出所の連絡は来ていなかったので、全くの誤報です。ただ、実は昨年中から、刑務所側は仮釈放の可能性を視野に入れ、保護観察司を一応決めて出所後の受け入れ態勢についてのリサーチに入っていたのは確かです。その結果、検討のうえ仮釈放は認められず満期出所になってしまったのでした。薬物依存の場合は、受け入れ態勢がきちんとしていないと仮釈放はなかなか通らないようです。田代さんの場合、実は服役中に正式に離婚が成立しており、家族がいなくなってしまったことが大きかったと思われます。

 さて、昨日から出所情報が駆け巡り、写真週刊誌など本人の近影を狙って取材に入ったようですが、どうせ16日には見られるのだから、あんまり本人を追い詰めないように。

 それでなくとも精神的ストレスも含めて本人は体調不良に陥っており、へたをすると16日のトークライブに出られなくなってしまいますから。妙な形で報道が過熱しないように、きちんと説明する場を設けましょうということで、16日を設定したわけですから。

 誤った情報が飛び交わないように、田代さんの近況については、随時このブログで報告していきます。元ファンからのメールも届いており、それらは本人に届けます。

 田代まさしさん出所!16日にトークライブ出演

 今朝の東京新聞にも書いたし、明日発売の「創」8月号にも本人の告白が載っていますが、田代まさしさんが既に6月26日に満期出所しています。2月にネットで出所説が流れ芸能マスコミが大騒ぎになったため、今回も出所当日は心配したのですが、幸いというかキャッチしているマスコミは、「創」以外はありませんでした。

 7月16日には阿佐ヶ谷ロフトAで「創」のトークライブが予定されているため、当面そこに出演してもらい、本人の肉声で心情を語ってもらうことにしました。マスコミがもしたくさん押しかけそうな場合は、ライブ出演とは別に会場を使って会見をやろうかと考えています。テレビカメラが入らない場合は、一般の客と一緒にマスコミも入ってもらいます。

 出所した先月26日はちょうど「創」の校了日で、編集部も疲労の極地でしたが、本人はもっと疲れ切った様子で、話は1時間くらい聞いたのですが、あまり詳しく掲載できていません。ただ「刑務所は地獄の日々だった」など、本人の話のポイントは全て「創」に紹介してあります。

tashiro.jpg 本人の健康状態は一応これといった病気はないようで、服役中かかった病気は「水虫だけ」とのこと。ちょうど先週発売の「アサヒ芸能」が田代まさしの獄中生活を大きく取り上げていますが、見出しにある「80キロの激太り」は間違いです。拘置所にいた頃は太っていたのですが、さすがに今は疲れ切った様子で、太っていた頃の面影はありません。(写真は2004年トークライブ出演時)

 

7月16日夜、阿佐ヶ谷ロフトAにて開催されるトークライブの詳細です。

香山リカ・阿曽山大噴火出版記念! そして田代まさしさんの出所報告を行います!

 

開場18時半 開演19時 総合司会・篠田博之(「創」編集長)

第1部 ~20時40分 宮崎事件と死刑について 香山リカ(精神科医)・篠田博之

第2部 ~21時40分 田代まさしの出所報告 田代まさし・鈴木邦男(一水会顧問)

第3部 ~22時40分 裁判と裁判員制度 阿曽山大噴火(芸人)・鈴木邦男

 

第1部の後、10分間の休憩を入れます。

 田代さんの出所の感想などは「創」8月号(7月8日発売)に独占告白が載っていますが、この16日のイベントは、本人自身の肉声で心情を語ってもらおうというものです。出所後初の公の場への登場なので、マスコミ取材が入ることが予想されますが、もし取材希望が多いようであればトークライブ開始前の17時40分から同じ会場でマスコミのみを対象に記者会見を行います。取材希望の方は「創」編集部へメールかファックスで申し込んでください。人数が少なければ、一般のお客と一緒にトークに参加いただけますが、会場が約100人の定員とそう大きくはないので、取材目的のマスコミ関係者の方々にはなるべく一般客が入れるよう運営にご協力をお願いします。

 またこのイベントはこの間、創出版から刊行された「うつ病が日本を滅ぼす!?」(香山リカ)、「B級裁判傍聴記」(阿曽山大噴火+辛酸なめ子)、「映画『靖国』上映中止めぐる大議論」(森達也、鈴木邦男、宮台真司、他)の3冊の出版記念の催しです。それぞれの著者へのサイン会も行いますので、既に購入されている方は本をおもちください。もちろん会場でも販売します。

阿佐ヶ谷ロフトAの地図などは、こちらをクリックしてください。

yasukuni01.jpg  3月下旬から4月にかけて大きな議論になった映画「靖国」をめぐる動きですが、6月末から新たな局面にいたっています。各地で自主上映が開始されたもので、7月にも静岡始め様々な自主上映が予定されています。映画館の方も好調なので、通常はこんなふうに並行して自主上映が始まることはないのですが、今回はただ映画を見るだけでなく議論の輪を広げていこうということで、自主上映の運動も一緒に全国展開を始めたものです。


 その議論に使ってもらおうと出版したのが、創出版刊『映画『靖国』上映中止をめぐる大議論』です。一通りの論争をわかりやすく収録したもので、既に一般書店でも発売を始めています。7月6日の東京新聞でも大きく紹介されました。
 ぜひ多くの人がこの本を読んで頂きたいと思うし、同時に自主上映にも取り組んでいただきたいと思います。映画上映といっても実際はDVDを貸し出すというもので、プロジェクターさえあれば上映はできます。貸出料その他詳細は、映画『靖国』上映委員会が作られていますので、そちらとやりとりしてください。一応の規定はこちらをクリックしてください。
 また全国各地の上映の状況については、映画「靖国」特設サイトを参照ください。

 6月17日、朝10時過ぎから私の携帯電話は振動しっぱなしになった。その朝、宮崎勤死刑囚への死刑が執行されたというので、新聞・テレビの取材が殺到したのだ。会社へたどり着くと、入り口にも取材陣が待ち構えていた。

その日は1日中、大手マスコミ全社全局の取材を受けた。宮崎勤の処刑は私にとっても衝撃的な出来事で、なるべく取材には応じようと思った。しかし、いつものことだが、こうした取材、特にテレビの取材には大きな徒労感がつきまとった。1時間近く話した内容から放送に使われるのは1~2分だけ。真意が伝わったためしがない。

 その結果、予想通り今回も、「お前はどうして殺人者を弁護するような出版活動をしているのか」という非難が電話やメールで寄せられることになった。

 私は宮崎勤の著書『夢のなか』『夢のなか、いまも』を編集出版したのを始め、月刊『創』にも彼の手記を数え切れないほど掲載してきた。そのつどそれを掲載する意図を説明してきたのだが、短絡的な非難をしてくる人はほとんど、それをきちんと読んではいない。

 宮崎勤と接触するようになってもう12年になる。その間交わした手紙は300通を超える。死刑確定後は様々な制約を受けることになったが、それでも最近まで、彼からの手紙は頻繁に届いていた。

公判があるわけでもないので、近況報告といっても次第に毎回同じような内容になってきたため、この1年近くは、彼の送ってきた手記を掲載せずに保留していた。それに対して、彼はそれをぜひ載せてほしいという手紙をこの5月に寄こしていた。そこで何本か保留していた手記を次号から掲載することを約束して準備していた矢先の処刑だった。次号掲載の手記が遺稿になってしまうとは思いもよらなかった。