創出版: 2008年4月アーカイブ
サイパンの拘禁施設にいる三浦和義さんが、2月22日の身柄拘束以来初めて、自分の心情や近況を発表しました。
7日発売の月刊『創』5月号に「逮捕の瞬間、怒りで体が燃えるように感じた」と題して
12ページにわたる手記が掲載されたものです。
手記の中で三浦さんは、2月22日の拘束以来の詳しい経緯、現在どういう生活をしているか、
そして今回の事態をどう考えているかなどを詳しくつづっています。手記は3月23日に書かれたもので、
日本には何人かの手を経てファックス送信されたもの。朝食の弁当を描いたイラストもついています(写真)。
もちろんワープロも原稿用紙も手元にない状況で、三浦さんは白紙に罫線を引いて自分 で原稿用紙を作り、34枚にわたって手記を書きました。
拘束された2月22日は空港で予想もしなかった事態に驚いたようですが、
意外なことに三浦さんは英語が話せないそうで、何が起こったのかなかなか理解できず、
30分ほどして理解できた時には愕然としたそうです。その日は寒さと不安に震えながら眠りにつけず、
翌朝の食事ものどを通らなかったそうです。イラストに描いたのはその時の食事です。
そのうち弘中弁護士に連絡ができ、日本領事に会うなどして、少しずつ気持ちが落ち着いていったようです。
テレビにいつも映るオレンジ色のつなぎ服は出廷前に着せられるようで、同時に手錠と足枷をはめられて法廷へ。
マスコミが大騒ぎするので、看守たちも緊迫。最初の出廷の時には大混乱に陥った様子も詳しく書かれています。
今は毎日本を読んで過ごしているようで、手紙も自由に受け取れる状態とのことで、
自分あての住所も手記の中で公開しています。
三浦さんのもとへは『創』以外にも、もちろん多くのマスコミが手記を依頼したようで、
一番熱心だったのは何と文春だったとか。三浦さんなりにいろいろ考え、『創』を選んだようです。
もともと三浦さんはいわゆるロス疑惑事件の後、1986年から1年半にわたって『創』に手記を連載。
その後も20年以上にわたるつきあいがあった『創』が最も自分の意図が正確に伝わるのではないかと考えたようです。
手記の掲載された『創』5月号は7日から全国一斉発売となりますが、
新聞・テレビが報道すると思われますので、書店によっては品切れが予想されます。
首都圏の大型書店には在庫があるはずですし、アマゾンでも入手できます。
この三浦さん手記以外にも、映画「靖国」上映中止事件など最新のニュースを載せていますので、ぜひご覧下さい。
時事通信ドットコムに手記発表のニュースが掲載されました。http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008040600184
なお、先日発足した三浦和義さん支援グループがホームページを立ち上げました。アクセスはこちらから。