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創出版: 2007年5月アーカイブ

4月末に発売になった『オタク論!』が早くも3刷り目になりました!

まだ未読の方は、ぜひ読んでみてください。
著者の唐沢俊一さん岡田斗司夫さんが公式サイトで本書を紹介しています。岡田さんの前書きも読めますので、ぜひ参考にしてくださいね!        

吉祥寺の書店ブックスルーエさんでも、「おすすめ本」として紹介されています。こちらでは唐沢さんの前書きを読むことができますよ!

  (担当・久保)

弊社新刊『オタク論!』に関する訂正のお知らせをこちらに掲載しました。
初版第1刷・第2刷をご購入の方はご確認いただけますようお願い申し上げます。

   5月7日に発売された月刊『創』6月号の目玉のひとつは連続幼女殺害事件・宮崎勤死 刑囚の獄中手記だ。死刑が確定した人物がこんなふうに外部に手記を発表するというのは通常はありえないことで、確定死刑囚は家族以外は手紙も面会も原則禁止である。

 宮崎死刑囚の場合は、創出版から2冊本を出しているし、編集長とはもう10年以上にわ たって親交を続けてきたという事情があって特別だ。といっても実際は彼の母親を通じて編集部に手紙が届けられるのだが、このやり方についても拘置所は難色を示し、制限を加えてきている。

 さて、昨年2月に死刑が確定した宮崎死刑囚が外部に手記を公表するのは、昨年に続いてこれが2回め。前回は初めて絞首刑の恐怖を書いたもので、『創』掲載時に新聞・テレビが大きく報道した。今回の内容はニュース性という点ではその時ほどではないが、確定死刑囚がどんな生活をしているかわかって興味深い。

 どうも宮崎死刑囚が手記を書こうと思った動機は、獄中で、自分についてコメントした ラジオ番組を聞いたためらしい。手記はそのラジオでの疑問に応えるという形になっている。ちなみにこのラジオ番組というのはTBSの「Life」である。

 今回の宮崎死刑囚の手紙については、今月の朝日ニュースター「痛快!おんな組」の中のコーナーで現物紹介を含めて詳しくお伝えする。放送は5月19日(土)夜10時からで、再放送も2回予定している。手紙の現物も映す予定なので興味ある方はその放送を見てほしい。

 宮崎死刑囚は現在、こういう外部発表を意図した手記のほかに、様々な依頼などをした ためて1~2カ月に1通のペースで『創』編集長に手紙を送ってくる。この夏のコミケにも関心を抱いていて、日程や会場を問い合せてきた。まさか自分が参加できるとは思っていないだろうが、1989年の逮捕当時、オタクのある種のイメージを日本中に流通させた彼が、いまだにコミケに関心を持ち続けているのには驚いてしまう(一昨年の暮れのコミケの場合はカタログまで購入した。まもなく死刑判決が出るというその直前である)。コミケ代表の米澤さんが昨年亡くなったこともちゃんと知っている。

 そういえば創出版の新刊『オタク論!』で米澤さんの名前を誤記するというとんでもな い間違いをしてしまった。おおいに反省して同書は出荷停止にし、刷り直して再出荷することにした。ここに読者及びコミケ関係者を含めてお詫びしたい。

『オタク論!』に関する訂正はこちらをご覧ください。