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弊社刊『40年目の真実』が共同電でニュースに

弊社刊40年目の真実――日石・土田爆弾事件』について、共同通信社がニュースを配信、各地方紙やスポーツ紙などのネットニュースに掲載され話題になっている。

http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011052801000658.html

 

ただ、難点は、この配信記事には書名も出版社も書かれていないこと。本の宣伝になってはまずいという判断らしいが、読者にはわかりにくい記事だ。ネット検索で注文している人はいるようだが、果たして書店などもきちんと対応してくれているのかどうか。

 

この本は、1971年に起きた日石爆弾事件と土田邸爆弾事件の真相を明らかにしたものだ。死傷者が出て、当時は社会的事件となったが、両事件とも逮捕された11名は裁判で無罪となり、真犯人は不明のまま、迷宮入りとなった。しかも、今回の本で明らかになったところによれば、実は捜査は一時、真犯人の身辺にまで迫っていたのに、無実の元活動家らを誤認逮捕したために、他の捜査は打ち切りとなり、真犯人グループは難を逃れたのだった。

 

この本は、公安警察の捜査について知るのにも役立つといえる。

 

さて、真犯人は戦旗派の非公然部隊だったことが明らかになったのだが、最高幹部の荒氏は先日亡くなった。この最高幹部と実行部隊であるメンバーらとの確執も、今回の出版の背景にはある。もちろん今回明らかになった真相を知っていたのは戦旗派内部でもごく一部の人間で、荒氏ら最高幹部は、爆弾事件の真相を公表しない方がよいという意見だったようだ。

今回の共同通信の取材に対して警視庁は「この出版によって事件の再検証はありえない」と答えている。まあ、こう答えるしかないだろうが、実際今回の真相告発がどういう影響をもたらすかは、今後の成り行き次第であろう。

日野不倫殺人事件の24年目の現実

1993年12月、日野市のアパートが放火され、子ども2人が焼死した。逮捕された北村有紀恵さんは無期懲役の判決を受け、服役中だ。その彼女の置かれた現実を通して贖罪について考える。
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