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布川事件に再審無罪判決!27日に杉山・桜井両氏とイベントやります!

 本日24日、布川事件に再審無罪判決が出た。先日22日の「原発報道を考える」シンポジウムに、その布川事件の杉山卓男さんをスペシャルゲストにお呼びしていたのだが、あまり発言の時間がとれなかったが、5月27日に明治大学で改めて冤罪被害者お2人の話をじっくり聞く機会が設けられているので、ぜひ参加してほしい。http://shojitotakao.blog39.fc2.com/blog-entry-56.html

足利事件の菅家さんのケースも、後になって検証してみると、その捜査や取調べのずさんさに驚いたが、この布川事件もある意味それ以上にひどい。例えば判決では犯行が「扼殺」つまり両手で被害者の首を絞めたことになっていたのだが、死体検案書では「絞殺」だった。こんな基本的なことが、何と再審段階で初めて問題になったのである。
こんなずさんな捜査、ずさんな裁判で杉山さんと桜井さんには無期懲役判決が出されたのだ。菅家さんが無実の罪で17年間も囚われていたことにも驚いたが、布川事件の2人は何と29年間。無実を訴えてもう40年以上たっている。人生の大半を冤罪を晴らすために費やしたわけだ。

布川事件については『創』4月号にお2人の話を掲載した。下記に全文を公開しているからアクセスしてほしい。本当はこれが掲載された3月に判決が出る予定だったのだが、大震災で水戸地裁が使えなくなり延期されていた。
http://www.tsukuru.co.jp/tsukuru_blog/2011/05/4020114.html

この事件を追ったドキュメンタリー映画「ショージとタカオ」も当初の判決予定にあわせて3月に公開された。判決が延びてしまって関係者は大変だったと思うが、上映している新宿のK's Cinema は現在まで上映を続けている(りっぱ!)。ぜひこの機会に映画を見てほしい。ドキュメンタリー映画としても評価の高い作品だ。

27日のイベントはこの上映委員会の主催によるもの。私(篠田)も当日のコーディネイトを頼まれている。『創』の校了直前で超多忙な時期だが、これはやらざるをえないでしょ、というわけで引き受けた。江川紹子さんや青木理さんらも参加する内容充実のシンポジウムなのでぜひ参加してほしい。座席を確保したい人は予約をしておくことをお勧めしたい。
以上、篠田

【5/27(金)明治大学リバティータワーへ行こう!】
*ドキュメンタリー映画「ショージとタカオ」無罪判決記念イベント!*
*ショージとタカオ、冤罪と人生を語る*


*ゲスト●桜井昌司さん、杉山卓男さん*
*スペシャル・ゲスト●ジャーナリスト江川紹子さん*
ジャーナリスト青木理さん、菅谷利和さん(足利事件元被告)、布川弁護団・弁護士
●司会・コーディネート・月刊『創』編集長篠田博之さん
●場所:明治大学リバティータワー 1F 1011教室
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
■JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線/御茶ノ水駅 下車徒歩3分
■東京メトロ千代田線/新御茶ノ水駅 下車徒歩5分
■都営地下鉄三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線/神保町駅 下車徒歩5分
●時間:18:20開場、18:45開始、21:00閉会予定
●参加費:予約800円 当日1,000円
●主催:「ショージとタカオ」上映委員会
●協力:月刊『創』編集部、桜井昌司さん 杉山卓男さんを守る会
*お申し込み:メール、FAX、電話で上映委員会宛にお申し込みください
「ショージとタカオ」上映委員会 TEL: 03-6273-2324 FAX: 03-3226-0826 E-mail:shojitakao@gmail.com
5/24、先の大震災の影響で延期となっておりました冤罪・布川事件の再審判決が水戸地裁土浦支部で下されました。「ショージとタカオ」上映委員会では、判決前から映画を多くの方に観てもらい、たくさんの市民の目で判決を見守ろうという呼びかけをしてきました。
これまで映画を観た人たちからは、「映画を通して初めて布川事件を知った」「判決に注目している」という声が寄せられてきました。私たち上映委員会は、桜井昌司さん、杉山卓男さんの無罪判決を確信し、判決後の5/27に急遽、上記のイベントを企画いたしました。
四十数年間、来るべき日のために歯を食いしばって生きてこられたお2人に思いのたけを語っていただきながら、冤罪の生まれる背景、検察・警察の取り調べと可視化の問題などを含め、我が国の司法のありようなどをフロアーからの発言も交え、ともに考えあいませんか。
多くの方のご来場をお待ちしております!

日野不倫殺人事件の24年目の現実

1993年12月、日野市のアパートが放火され、子ども2人が焼死した。逮捕された北村有紀恵さんは無期懲役の判決を受け、服役中だ。その彼女の置かれた現実を通して贖罪について考える。
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