2月26日のシンポジウム、おかげさまで大盛況でした。雨の中を450人の方に来場いただきました。ありがとうございます。当初、会場設営時に椅子が370しかないと会館側に言われ、大慌てで別の部屋から椅子を運び、机を廊下に出し、とやっているうちに入場待ちの人が大行列。しかも車で移動中のスタッフが渋滞に巻き込まれて予約名簿が会場に届かないとかで混乱し、会場前から道路の方まで大行列になったとのこと。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。結果的に来場者全員に座っていただいたのでほっとしました。
シンポは中身も濃く、大変盛り上がりました。発言のたびに会場から拍手や合いの手が入り、鈴木宗男議員には次々と会場から質問が飛び丁々発止のやりとりが繰り広げられるなど、ライブ感あふれる展開でした。しかも石川議員の弁護人である安田好弘弁護士が公の場で初めて事件について語ったり、
報道をめぐって上杉隆さんと青木理さんが論争するなど、これまでにない濃い中身でした。
三井環さんが、自分が検察にいた時代にどんなふうにリークをしていたかといった話も具体的でリアルでした。こういう話は、直接当事者の表情を見ながら話を聞くとインパクトが違うもので、近々動画がアップされるのでぜひご覧下さい。
中身の濃さと、エンタテイメント性と両方そろったイベントだったと思います。
生中継も何万人もの人が見たとかで、途中、海外からもネットにコメントが立ち上がったり、傑作なのは文京区長から、その会場は9時半まで必ず撤収してほしいというコメントが届いたりと、このへんもライブならではの展開でした。会場から質問や発言を希望する人がまだ何十人もいたのですが、時間の関係で紹介できませんでした。
シンポ翌日、会社へ行ってパソコンをのぞくと早速参加者からお礼を励ましのメールが届いていました。
「大変な盛会でひとまずほっといたしました。日本も≪まだまだ捨てたものではないな≫と感じることができました。関係者の皆様のご苦労も、並大抵なことではないと思いますが、このような会をまた、ぜひ開いていただきたいものと思います。
応援の輪を広げる素地がまだまだ存在すると思いますと元気が湧いてきます。
また、久しぶりにまともな言葉を聞くことができて嬉しかったです。
有難うございました。」
またシンポ終了後の退出の時にも、大勢の参加者から「いい内容だった」という声や、「『創』を応援します」という激励をいただきました。
政治や行政が信頼を失い、そのうえにそれを監視すべきマスコミが逆に権力側に巻き込まれているという絶望的な日本の状況ですが、その状況にあきらめることなく何とか変えていかなければならない、それは多くの人の努力や協力で実現できるのだというヒントのようなものが、このシンポで示されたと思います。出版不況の中で『創』のような独立系の雑誌は本当に大変なのですが、今回のように多くの方々と議論するのは我々にも励みになります。会場には新聞・テレビなど大手マスコミの関係者もたくさん来ていました。ぜひ大手マスコミへの叱咤の声が現場に浸透していくことを期待したいと思います。
シンポの内容は、三井さんの獄中手記をあわせて4月初めに出版予定で、動画をDVDにしようかという案も浮上しています。とりあえずアップされる動画をどうぞご覧いただきたいと思います。
また、このシンポについての感想が篠田博之の
「メディアウォッチ」というブログにたくさん書き込まれ、大きな議論になっています。ぜひご覧ください。
日野不倫殺人事件の24年目の現実
1993年12月、日野市のアパートが放火され、子ども2人が焼死した。逮捕された北村有紀恵さんは無期懲役の判決を受け、服役中だ。その彼女の置かれた現実を通して贖罪について考える。
200円(税込)
2018年5・6月号 マンガ市場の変貌
◆『コロコロコミック』『ちゃお』
児童誌のゲーム、アニメとの連動
◆『ジャンプ』『マガジン』『サンデー』
少年マンガ誌三者三様の行方
◆集英社が『マンガMee』立ち上げ
女性マンガの映像化とデジタル化
◆『空母いぶき』『キングダム』など期待作が
実写映画で青年マンガに期待
◆LINEマンガ含め各社のデジタルコミックの現状は
拡大するマンガのデジタルとライツ
◆フジテレビ、テレビ東京のアニメ戦略とは...
アニメ市場拡大とテレビ局アニメ戦略
◆『「なろう系」と呼ばれるweb上の小説のコミカライズ
コミカライズとKADOKAWAの戦略
◆「海賊版」をめぐる迷走の内幕
「暴走」の末に頓挫した海賊版対策......川本裕司
◇寝屋川中学生殺害事件被告手記(続)
死刑を宣告された私の近況と逮捕をめぐる経緯......山田浩二
◇『DAYS』性暴力事件をめぐる経過報告
『DAYS JAPAN』広河隆一さんの性暴力問題を考える......篠田博之
◇被害から25年目の今、性犯罪受刑者との対話を望む
性暴力被害者の私が、なぜ加害者との対話を求めるのか......にのみやさをり
◇同性愛差別が続く社会で起きた事件と波紋
一橋大学アウティング裁判が社会に投げかけた問題......奥野斐
コメントする