月刊「創」ブログ
「ほぼ日刊・田代」通信 7月10日付 田代まさしさんの体調
16日のトークライブに取材申し込みや、個人の方からの参加希望のメールなどたくさんいただいています。遠方から連絡をくれている人もいるので、当日は入れるかどうか行ってみないとわからないというのでは困るだろうと、約半分60席分の先行予約を行うことにしました。週末から阿佐ヶ谷ロフトのホームページに申込の画面を立ち上げます。一応原則抽選ですが、遠方の方や田代さんの元ファンクラブの人とかを優先します。詳細は明日にもまたお知らせします。また先日の告知で開演を7時半としましたが、6時半開場7時開演とします。
で、問題は本人の体調ですが、一進一退といったところ。食欲不振も続いています。これは恐らく精神的なストレスもあるのだと思います。この3年半は刑務所生活が苦痛で、出所日をただ待ち焦がれていたわけですが、さて実際に出所してみると帰るところがない状態。いや物理的に自分の家はあるのですが、家族は誰もいない状況。そこは帰るべき所になっていないわけです。しかもこれからの展望も何もない。これでは体調よく元気に、とならないのは当然でしょう。
そもそも4年前の逮捕も、なぜあんなことになったかわからないという人も多いようですが、家族との離別など精神的に追い詰められ、自棄的になって薬物に走ってしまったわけです。その状況は変わってないどころかもっと厳しくなっています。もちろん元々自分が起こした事件ですから自業自得ともいえるのですが、どんどん精神的に追い詰められていった末の薬物使用だったわけで、その状況を突破しない限り、再起は難しいわけです。この間、ネットなどで「どうせ芸能人は甘やかされる存在だから」とややステレオタイプなコメントをしている人もいますが、そう甘い状況でないことは田代さんも自覚しているはずです。
で、私(篠田)としては、それを一点突破するためにもトークライブ出演をと思ったのですが、なかなか現実は簡単ではありません。もう芸能界復帰はありえないと私人として生きることを決めたのに記者会見などする必要があるのか、という意見も身内から出ています。これは全く正論なのですが、ただ週刊誌などが際限なく追いかけてくるのを防ぐためにも一度はけじめをつけるための会見を行い、その代わりに個別取材は断るというのが、今のところは一番いいやり方であるように私には思えます。
あとの問題は田代さんの精神面も含めた体調で、当日の出演がどうなるかは、どうやら直前までもつれそうです。このブログで随時状況をお知らせしますので、なるべくこまめに見てください。もし出演不可能となった場合も、ビデオメッセージなり何らかの方法は相談してみたいとは思います。またマスコミからはそこで顔を合わせて個別に話をしたいとかいう申し出もありますが、これは無理と思ってください。というか、そういう負担をなくすために今回のような方法を考えたわけで、そのうえにさらに個別取材を受け入れていっては際限ない負担を負うことになります。当日田代さんを紹介してほしいと依頼するマスコミ関係者もありますが、これには応じられません。
精神的に落ち着いた上での仕事や取材依頼は、また改めて受けることもあるかと思いますので、今、田代さん本人が大変な状況の間は、ぜひ配慮をお願いします。(創・篠田博之)
日野不倫殺人事件の24年目の現実
1993年12月、日野市のアパートが放火され、子ども2人が焼死した。逮捕された北村有紀恵さんは無期懲役の判決を受け、服役中だ。その彼女の置かれた現実を通して贖罪について考える。 200円(税込)
2018年5・6月号 マンガ市場の変貌
◆『コロコロコミック』『ちゃお』
児童誌のゲーム、アニメとの連動
◆『ジャンプ』『マガジン』『サンデー』
少年マンガ誌三者三様の行方
◆集英社が『マンガMee』立ち上げ
女性マンガの映像化とデジタル化
◆『空母いぶき』『キングダム』など期待作が
実写映画で青年マンガに期待
◆LINEマンガ含め各社のデジタルコミックの現状は
拡大するマンガのデジタルとライツ
◆フジテレビ、テレビ東京のアニメ戦略とは...
アニメ市場拡大とテレビ局アニメ戦略
◆『「なろう系」と呼ばれるweb上の小説のコミカライズ
コミカライズとKADOKAWAの戦略
◆「海賊版」をめぐる迷走の内幕
「暴走」の末に頓挫した海賊版対策......川本裕司
◇寝屋川中学生殺害事件被告手記(続)
死刑を宣告された私の近況と逮捕をめぐる経緯......山田浩二
◇『DAYS』性暴力事件をめぐる経過報告
『DAYS JAPAN』広河隆一さんの性暴力問題を考える......篠田博之
◇被害から25年目の今、性犯罪受刑者との対話を望む
性暴力被害者の私が、なぜ加害者との対話を求めるのか......にのみやさをり
◇同性愛差別が続く社会で起きた事件と波紋
一橋大学アウティング裁判が社会に投げかけた問題......奥野斐
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