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篠田博之の「週刊誌を読む」

「愛子さま不登校」騒動のその後

 新学期が始まって「愛子さま不登校」問題が再び週刊誌をにぎわせている。どうやら娘の復学のために母親の雅子妃が並々ならぬ決意を示しているようなのだ。『女性セブン』5月6日号によると「雅子さまが登校に付き添われ、教室の後ろで授業を見守られるという"特別"な状態が続いている」。
 我が子のために全てを投げ打っているという雅子妃の姿に、私個人は感動すら覚えるのだが、どうも現実はそう甘くないらしい。 前出『女性セブン』の記事で学習院関係者がこう証言している。「休み時間に愛子さまが校庭に出られ、鉄棒で遊ばれていたのですが、そのときも愛子さまの側に、雅子さまがぴったりと付き添われているんです」。
 そうした雅子妃の行動に、他の保護者から「いかがなものか」という声が挙がっているらしい。『週刊新潮』4月29日号で、精神科医の町沢静夫さんがこう指摘している。
 「適応障害の患者に多く見られるのですが、他の人の不安や鬱に敏感に反応してします。雅子さまも適応障害と診断されているので、愛子さまの不安な気持ちを強くお感じになり、愛子さまが心配で堪らず、離れられなくなっている可能性もあります」
 娘を必死になって守ろうとする雅子妃の行動は、自身の適応障害を克服するためにもよいことだ、と以前コメントしていた精神科医の香山リカさんも、今回は「行き過ぎはよくない」という見解のようだ。『女性自身』5月11・18日号でこう語っている。
 「母子の間にも適度な距離感が必要になります。愛子さまのことがご心配なのは当然のことでしょうが、不登校問題だけに集中しすぎないことも重要なのです」
 ただ、ひとつ気になるのは、週刊誌で報じられている雅子妃と娘の行動が、果たしてどこまで真実なのかということだ。『サンデー毎日』5月2日号によると、四月十六日の父母会で学習院初等科長が一連の報道について「どこまでが是であり、どこまでが非であるかわからない。そんな報道に対して憤りを感じています」と発言したという。
 不登校騒動、果たして今後どうなるのか。
(月刊『創』編集長・篠田博之)

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